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雪とパイナップル

お久しぶりです。みちくさぼーやです。

咲記事ばっかで読書感想を1ヶ月くらいやってないという体たらく。あ、あくまでここは読書感想ブログだから・・・(震え声)

というか読書自体をお休みしてました。何してたん?すみません、ネト麻してました。暇な時間は全部。

で、さすがになぁということで久々に読書感想です。ただ、本当に久々なのでリハビリを兼ねて今回はいつもみたいな小説ではありません。

『雪とパイナップル』という絵本の感想を書いていきます。

鎌田實先生の絵本です。お医者様です。『がんばらない』とかで有名な方ですね。先生のボランティア経験の中であった心温まる出来事のお話。

では早速作品紹介。

チェルノブイリの事故以降放射能汚染地域が広がった旧ソ連領であるベラルーシ。甲状腺ガンや白血病患者が増えていった。ボランティアでその現場に携わっていた鎌田医師には忘れられない患者がいた。最先端の治療を受けながらもなくなってしまった少年アンドレイ。鎌田医師が再び彼の家族を訪ねた時彼の母親から思いがけない話を聞くことに。

という感じ。簡単に言っちゃえば人の温かさの素晴らしさと思いの大切さが溢れた作品ですね。よくあるお涙頂戴ものに似てますが背景にあるのが実話なので重く、それでいて暖かな気持ちにさせてくれます。

私たちが救えなかった家族の悲しみ、愚痴を聞くために訪れた先で待っていたのは深い感謝。アンドレイの母が語る若い看護師の話。人の思いの暖かさが伝わっていく。そんな話。

極寒の地でパイナップルが起こした奇跡。涙をこらえながらその出来事を語る彼の家族。感謝の気持ち。

絵本ながら構成がまた上手いんですよね。もちろん実話だから凄い伏線があるとかではないんですがひとつひとつ丁寧に描写されていました。

こういう感動系の話はあまり読まないんですけどこれは読んでよかったなぁと思える作品でしたね。これ教科書にも載ってるみたいです。

短いですがこんな感じですかね。文章量的にはさらっと読めるんだけど感じさせられること、与えられるものが本当に多くある作品です。

是非是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?

乱鴉の島

みちくさ内野手、照準を標準と素で間違える痛恨のミスwww

読書好きとは思えないね(ニッコリ

あ、赤土先生記事もコメントありがとうございます。シリーズ中なのに脇道に逸れまくりでごめんやけど今回はうちのメインである読書感想です。

ちな1月の更新 読書感想2 咲ネタ12 ・・・メイン(笑)

し、シリーズが予想以上に盛り上がっただけだから・・・(震え声)

一応読書感想の方はですね、目標としては1週間で1個あげられればいいなあと考えてたりします。というかこれが今年の目標。早速守れてないですが。ちなみに咲の方は思いついたら書くみたいな不定期更新ですの。

前置き長いなぁ。はい、今回扱うのは去年このブログが一番お世話になったこの作家さん、有栖川有栖先生の作家シリーズの長編『乱鴉の島』です。作家シリーズの長編は久しぶりかな?

有栖川先生には今年もばりばりお世話になる予定です。とりあえず今欲しいのはソラシリーズの1作目『闇の喇叭』ですね。『論理爆弾』は置いてあるのにこれを置いてる書店が見当たらない。なんとかして手に入れてやるさー。

ほいじゃ、決意表明したところで作品紹介にいきましょうかね。

「先生、どこぞへ遠出して命の洗濯をしてきなはれ」大学行事が重なり疲れが溜まっているように見えた火村に下宿の婆ちゃんが提案する。アリスを連れてとある島に行くことになったがひょんな偶然から別の島に上陸してしまう。その島には高名な文学者である海老原瞬と彼のファンが集っていた。ある目的のために。そんな島に第二の予期せぬ上陸者が訪れた時そこは惨劇の舞台と化した。・・・こんな感じかな?

最近短編ばっかやり過ぎて作品紹介にキレがないね。いや、昔のが上手かったとは言えないけども。

はい、嵐の山荘ものですね。クローズドサークルです。といっても孤島の洋館で起こる連続殺人みたいなやつとも違う、論理が謎を解き明かす有栖川先生らしい作品になっています。

今回の犯人当てもまた綺麗でしたねー。積み木の上の方は単純なんですが土台部分がかなり分かりにくくなってるので解くのは難しいんじゃないかな?さすが有栖川先生と言わざるを得ない構成です。

そしてフーダニットもかなり良かったんですがホワイダニットの部分がメインの謎でした。といっても犯人の動機とかではなく(動機は推理出来ないです)島の人間が共有する秘密とは何かという感じ。これは合い間に色んな考察が入るんですがなかなか面白い議題です。そんなん考えるんかーって感じ。しかも伏線もきっちり置いてますしね。

ちなみに私はこの考え方は正直良く分かりません。賛同するとかしないとかじゃなく、分からない。そんなこと想像したことすらないしね。

ただ、これからこういう考えを持つ人が出てくるのかもしれないですね。

そしてやっぱり雑談シーンがええよね、特に作家アリスは。時事ネタ語らせたりしてますし。イーグルス出てきて笑いましたで。ハッシーの元ネタはホリエモンやし。iPS細胞系の話とか出てくるし。オタク産業やらネット社会やら医学的な話やらなんでそんなポンポンと色んな話題に乗ってけるんや先生方といった感じでした。

有栖川作品は意外な結末とか読者を錯覚させるようなトリックとかはほとんど使われません。それでも、それでものめり込んでしまう。やっぱり美しいから、でしょうね。

ひとつの歯車が回り出す。つられて隣の歯車が回る。そうして何か大きいものを動かす。本作もまさにそんな感じの作品でした。

そんなことまで伏線だったんかっ!と後から気付く。ストレートにフェアな姿勢で読者に情報を提供してるのにそれを気付かせない。

気付いたら術中にはまってるんよね。情報はあるのに読者はそれを生かせない。その情報を正しく使えるのがシリーズ探偵の火村英生だけなんですよね。鮮やかな手際です。

さてはて、大体こんなところかな。今回は簡単な感じの感想になってしまったけど。本作もまた有栖川先生色の強い作品になってます。

是非一読してみてはいかがでしょうか?

地球儀のスライス

あの、いや確かに仕事してるんやけどさ、いい解説だったけどさ・・・

ハンターの続き描けやああああああああああああああああああああああ。あと木多先生も『喧嘩商売』の続きを描いてください(迫真)

というわけで新年一発目の読書感想は森博嗣先生の『地球儀のスライス』という短編集なのです。結構前に読み終わってたんですがテンション的に書くタイミングが今になってしもうた。

S&Mシリーズの短編が載ってるということだったので買ってみたんですが、感じとしては『四季』に近いイメージですかね。前提として読んでおかないといけない作品がある訳ではないんですが読んどいた方がいい作品があったり。あと、ミステリーよりも幻想的な作品が多かった印象かな。

えっとね、富樫先生が解説書いてるんですよね。買ってから気付いて爆笑しました。なかなか面白い解説です。小説家の人とは少し違った着眼点というかなんというか。

ちなみに富樫先生のおすすめは「小鳥の恩返し」「石塔の屋根飾り」「僕は秋子に借りがある」だそうです。さて、それを踏まえた上で作品感想にいってみましょうかっ。

○小鳥の恩返し

父が殺され、その病院を継ぐことになった男。彼と生涯を共にする決意をし、妻として看護師として彼に付き添う女。事件現場に残されていた小鳥。彼らはある事情を持ったその小鳥を大切に育てていたが不注意から逃げられてしまう。数年後二人の前にある女性が現れる。彼女は彼に言う。

「二人だけの秘密ですよ?私は先生にお世話をしていただいた小鳥です」

はい、こんな感じです。ここまでだと「鶴の恩返し」に似ているかなぁとは思いますが話の大筋はどちらかというと「雪女」に近い感じですね。

「誰にも話してはいけない。もちろん奥様にも」

ファンタジーだと思います?確かにこの小説の中にはファンタジーっぽい作品も収録されてますがこれはどっちかというとミステリに近いですね。なぜ二人だけの秘密なのかにもしっかりと理由があります。

本当に綺麗に全てがひとつの結末に繋がるんですよね。鮮やか。正直これがこの短編集のベストだと思う方は多いんじゃないかな?私もその一人ですし。なんと言ったって富樫先生のお墨付きですからね。

○片方のピアス

カオルはトオルと付き合っていた。だが、彼が彼の双子の弟であるサトルを彼女に紹介した時から3人の運命の歯車は狂い始める。引かれ合うサトルとカオル。カオルに結婚を迫るトオル。ふたりの男の間で揺れ動くカオル。そんなときサトルが海外出張にいくことになり・・・

双子系ミステリのテンプレ・・とは言えないですね。さすが森先生という感じのラストでした。

十戒には双子は出してはいけないってありましたけどこのトリックは使うと大体同じになってしまうので使いづらい部類な気がします。意外性が出せないよね、もう。

ただ、本作は双子トリックを使うよと最初に宣言してから読者に考える余地を与えるラストになってます。驚きではなく謎を提供する感じかな。らしいと思える作品ですね。

○素敵な日記

偶然屋敷に入り込み死体を発見した男。どうやら首を絞められ亡くなったらしい。通報はしたものの彼は現場にあり目を惹かれた「日記」を持ちかえってしまう。その後様々な持ち主を転々とする日記。日記の持ち主は次々と亡くなっていったのだ。

はい、「片方のピアス」とは違う意味で森先生っぽい作品です。確かに最初の記述で引っかかるところはあったんですが・・・

気付けるかそんなもんっ!

ただ、気付けないかんかったかもねぇ。私一応『四季』を読んでるわけやし。『すべてがFになる』を読んでいるわけやし。

かなりの変化球です。森先生的にはストレートなのかもですが、普通のミステリで考えるなら間違いなく変化球。インハイのボールから急激に変化してアウトローに落ちてワンバンするみたいな。

ただ、結末はとんでもですが個人的には好きだったりします。らしさが光ってますからね、この作品は。

○僕に似た人

まあ君のお母さんはとても綺麗な人。まあ君のお父さんはとても歳をとっています。どこかでみた顔を持っているまあ君。僕よりも歳下だと思っていたけどもう立派な大人らしいまあ君。僕の上の階に住んでいるまあ君の家族。僕のお母さんが死んでしまって引越すことになり・・・

少なくともミステリィではないですね。というかこれだけ読んでも正直なんの物語だったのかが分かりません。僕が淡々とあった出来事について語るだけなので。はっきりいえば作品中にはオチとかも用意されてないです。

この作品が違った意味を持つことが分かるのはこの後のある作品を読むと分かったりします。全然関係ないように思える作品の中に答えがあったりしますので注意深く読んでくださいねー。

○石塔の屋根飾り

西之園萌絵の家に集まった犀川創平、喜多北斗、国枝桃子、そして萌絵の叔父である愛知県警本部長の西之園捷輔、萌絵の叔母である愛知県知事夫人の佐々木睦子。和やかな会合。いつも殺人事件のことばかり話してる可愛い教え子のために?犀川がある素敵なミステリィは提供する。ある写真に関するその謎に各々それぞれの考えを述べるのだが正解を出したのは萌絵に使えている執事の諏訪野だった。

今回は犀川先生が萌絵の父が映った写真からそこに映っている不思議な石塔のミステリを提供してくれます。遺跡に関する話なので本当の意味の正解はないのですが萌絵の父が推測した考えが正解という感じで。

それぞれが出す解答、そして諏訪野が提示する正解、さらに最後のオチまでかなり綺麗な構図になっています。さすが富樫先生のおすすめその2。

S&Mシリーズですが殺人事件とかはなくいつも合い間に挟まれる萌絵ちゃんと犀川先生の素敵な会話の多人数版と考えていただければ。シリーズ好きの人もそうでない人も楽しめるようになってますね。

○マン島の蒸気機関

アイリッシュ海に浮かぶ島・マン島。偶然海外出張のタイミングが重なったためここで落ちあうことになった犀川創平と喜多北斗と大御坊安朋の3人とマン島に別荘を持つ西之園萌絵と佐々木睦子。会話のネタとしてマン島のシンボルであるスリーレッグスの話になり・・・

再びのS&Mシリーズ、しかも殺人とかではなくまた雑談部分です。この森先生独特の会話シーンが好きって人には堪らないお話じゃないかな?

ただですね、今回は石塔とは異なり、かなりイメージしにくいです。私何回も読み返したもん。こいつらは何を言っているのだろうって。

問われていることはそこまで難しくないんですが実体が掴みにくかった気がします。もちろん私の読解力不足が問題なんですが(笑)

それにしても、萌絵ちゃんが犀川先生にデレデレなのがいいですね。あ、いつもか。大御坊さんはいいとして、喜多先生には同情せざるを得ない。

○有限要素魔法

・・・どうしよう?これのあらすじをどう書いたらいいか分からない。

幻想小説です。としか言えないかなあ。『四季』の冬って感じの作品。言葉の畳み掛けで人の感情・思考を上手く表現してる感じですかね。

らしさはかなり感じれるんですが、どう感じるのが正解なのかが分からないです。

それが森作品って感じもしますけども。

○河童

フィアンセを連れてとある池までやってきた。彼が住んでいた村の面影はもうない。彼にとって感慨深いこの池も開発が進んでいる。彼は彼女に話す。彼が過去に経験した現実か夢かの区別すらつかない不思議な出来事について。彼の友だった其四朗について。

現実か夢か分からないというのはこの話を語る男の言葉。確かに不可思議な体験ではあるんですがよくよく考えると怖い話だったり。

だってこれ完全に最後の1週間前のあの二人の間で交わされたであろう言葉が引き金じゃんか。この男はしゃーないとはいえ、彼女は完全になんらかの意図を持って動いてるよねこれ。

って感じなのです。詳しくは読んでくださいねー。

○気さくなお人形、19歳

僕こと小鳥遊練無のもとにとある老人・纐纈からバイトをしないかという誘いがあった。どうやら彼と一緒にいるだけでお金がもらえるらしい。いかがわしく感じながらも一応引きうける練無。趣味ではない服を着てこいと言われたり、行ったら行ったでじいさんとただただ談笑するだけのアルバイト。どうやらこのじいさんは訳ありらしいのだが・・・

さて、まず主人公。男なん女なん?という疑問がこの作品中では改善されません。一応ですね、この子は男の子です、いや男の娘です。

詳しくはVシリーズをみてくださいな。保呂草さんと同じアパートに住む医学部生としてレギュラー出演してますので。

簡単に紹介すると女装癖がありファンシーな格好を好む。比較可愛らしい顔立ちをしており小柄で声も高いので女装と気付かれない。みたいな子です。以上ウィキペディア先生でした。

簡単に言うと主要登場人物のスピンオフですね。Vシリーズを読んだことなくても楽しめるけどね。

○僕は秋子に借りがある

僕のこれまでの人生で最高にミステリアスでトリッキィな思い出を教えよう。それは秋子という名の女の子のことだ。突然僕に近づいてきた彼女。学食で突然話しかけてきた。なぜ僕なのか?なぜ彼女は僕に近づいてきたのか?

富樫先生のおすすめその3です。うん、普通に面白かったですね。ホワイダニットですがいい出来だったのではないかなあと。

秋子のキャラがいいですね。こういう女の子は好きです。

「許して下さい」と言い続ける人間がこの世に存在する。真っすぐな感情だからこそ綺麗なんだと思う。この僕と一緒に私も願いたいですね。

秋子に沢山の幸があらんことを。

といった感じでしたがいかがでしたでしょうか。個人的にはすいすい読めてなおかつ面白かったという感想ですね。「小鳥の恩返し」で一気に盛り上げて最後の「僕は秋子に借りがある」までずっと夢中になったまま読み進められる感じです。

ではでは森先生の短編集、富樫先生の名解説付き。是非是非読んでみてくださいな。

謎解きはディナーのあとで3

風祭警部が冴えていらっしゃる!?

それはむしろ危険な兆候なのでは?

今回のMVP毒舌がこれ。ちなみに次点は・・・

「失礼ながらお嬢様は無駄にディナーをお召し上がりになっていらっしゃいます」と「ええい、まったく世話の焼ける・・・」ですかね。

はい、というわけで今回は予告通り『謎解きはディナーのあとで3』の感想を書きます。年内更新いけたやでー。

今回も面白かったです。めちゃくちゃ面白かったです。まさにコメディ。それなのに本格ミステリ。ただね、先に内容を知っていたら2の記事をあんな感じにはしなかったのに・・・。

私の誤算については記事と本作を読んでいただければ分かるということにしておきましょうか、うん。

なので早速作品紹介にいくさー。

○犯人に毒を与えないでください

37度2分という「高熱」を押して出勤した麗子のもとに事件の一報が入る。同じく風邪気味であった風祭警部と共に捜査に乗り出す麗子だが、自殺か他殺か曖昧な状況、そして現場に残された不可解な遺留品に頭を悩ますことに。「お嬢様の風邪が悪化したのは事件のせいでしょう」そういって話を促す執事に麗子は事件の概要を話す。・・・こんな感じですかね。

このシリーズの特徴なんですがロジックだけで犯人が分かるんですよね、大体の場合。だから、挑みました。今回も。結果は・・・まあ、分かんなかったよね(笑)

ただかなり綺麗な出来になっているので気付ける人は気付けるかも。フェアな犯人当ての見本みたいな作品でした。そこで伏線だしてるんかみたいな感じの。

執事君はかなり簡単に事件を解いてる様に見えますが、内容としてはかなりよく出来てるんじゃないかな?気付ける部類だし、気付けるように配慮されているけどそれでもなかなか難しい気が。

なんにせよ、注意深く読めば確かにこの推理には辿りつけるかな?それでも分からずにお嬢様と一緒に歯ぎしりさせながら執事の推理を聞くのが楽しい作品なんだけどね。

○この川で溺れないでください

河川敷で見つかった変死体。死因はなんと溺死。人間関係を洗っていくと犯人らしき家族が捜査線上に浮かんでくるのだが全員にアリバイがあった。珍しく風祭警部が冴えており、事件解決は目前だと思っていた麗子だが、それは逆に不安という執事に結局は概要を話すことに。

これがこの記事冒頭のあの台詞なんですが・・・失礼すぎるやろっ!大体確かほとんど面識なかったよなお前ら。話に聞いている、動いてないところだけみたことあるだけやないかっ!と突っ込みを入れたくなりますが、まあ、毒舌で売ってるからねしょうがないね。

これはさすがに容疑者が少な過ぎですね。はっきりとは分からなくても犯人自体を指摘するのは可能でしょう。

ただ、Aパートで上手い具合に読者をミスリードしてるので本当に着目しなければならない部分に目がいかないようにしてるのがさすがですね。そんなに難しい謎解きではないですが見逃してる人は多そうです。・・・はい、私も見逃してました(笑)

論理問題の基本。だけど、上手い具合に隠されてるんよね。お見事です。

○怪盗からの挑戦状でございます

宝生家が持つ「金の豚」を盗み出す。といった内容の予告状が届けられた。こういった時のためのお抱え私立探偵を呼び付け、怪盗対策をする麗子。だが、まんまと眠らされてしまう。外で待機していた執事が室内の人間を全員起こすと「金の豚」ではなく「銀の豚」が盗み出されており、怪盗を屋上まで追い詰めるも上手く逃げられてしまう。部屋を探索中執事の口から思わぬ言葉が飛び出す。「いま少しばかり脳みそを使われてはいかがですか」

毎回恒例お嬢様パート。国立署の面々、特に風祭警部に自分がお嬢様だと知られたくない麗子は警察に通報できない。からこそ起こりえた昔懐かしの怪盗VS探偵。

なんやけど、この探偵を間抜けに描くのが東川先生クオリティ。本当の探偵役は毒舌執事の影山だからね。

これは多分気付けないでしょうね。一応伏線はありますけどその発想が読者は起きにくい。現場にいたお嬢様たちは目が節穴と言わざるを得ないけども。

映像化したら映える作品かも。ただ出来るのかは分からないけど。

○殺人には自転車をご利用ください

「この屋敷に自転車はある?一番スピードが出るのはどれ?」容疑者は競輪選手。犯行現場と自宅の往復に自転車を使ったことはほぼ間違いない。が、時間的にそれは厳しい。犯人が仕掛けたアリバイトリック。風祭警部と麗子にはちんぷんかんぷんだった謎に執事が挑む。毒舌を吐きながら。

ハウダニットですねー。犯人はもう確定なんですけど、一体どうやって現場までいったのか。

一応推理を聞くとなるほどと思うし、現場の状況から考えてもこれしかないやろなあといった感じの方法なんですけど、うーん、ヒントが足りない気がする。見落としただけかもだけど。

これまた上手くAパートでミスリードさせる構成なので目がそっちにいかないだけなんですけどね。確かにおかしなとこは残ってるんですけど国立署の面々がそこに触れないように行動してるからこっちも忘れてしまうよね。本シリーズのお家芸ですね。

○彼女は何を奪われたのでございますか

殺された女子大生。靴やベルト、財布や免許証、時計などは犯人に持っていかれたらしい。彼女の交友関係を当たると殺された当日の彼女が少し不可解な行動をしていたことが判明する。犯人は一体何を持ち去りたかったのか。この謎に執事が答えを出す。お嬢様を役立たずと罵りながら。

ホワイダニットからのフーダニットですね。犯人候補は絞り込めないのでメインは何を持ち去りたかったのかの一点です。で、色々考える訳ですが冒頭の描写の意味を理解出来る人と出来ない人に分かれると思います。

ちなみに私は珍しく理解出来る側やったで。謎の答えは見つけられなかったけどね。でもこれが分かっても犯人を名指しするのは不可能ですね。

確かにそのとおりなんだけどこれはそういう状況に陥ったことがある人しか分からないかな。少なくとも殺された彼女と同じ物を身につけていないと多分共感も出来ないでしょう。

○さよならはディナーのあとで

これは作品紹介なしでいきます。謎自体はそんなに難しくないです。かなりヒントがあるので。ただ、私が一番衝撃を受けたのがこれでした。

いつも通りのコメディミステリです。タイトルが既に意味深ですがずっとコメディタッチで話は進みます。いつも通り気楽に読めるとは思います。

うーん、この話の後どう続けるかは気になるところではありますね。

っといった感じですかね。やっぱり面白いですね、このシリーズは。ドラマもなかなかよかったしね。映画も期待してるで。

さてはて、気楽に読めるんだけどきっちり本格ミステリー是非是非読んでみてはいかがでしょうか?

謎解きはディナーのあとで2

「ファイルアップデートが出来ないよぉ;;なんでなん?;;」

「こんなときはとりあえず現実逃避して気分を紛らわそう」

「平日の昼間から~ごろごろ~ごろごろ~」

「あーあ、北川景子ちゃんがお姉ちゃんだったらよかったのに」

ちなみに北川景子ちゃんが一番可愛いのはモップガールやで。原作とは全然違う脚本のドラマになってたけど深夜ドラマ大好き勢な私的にはいい改変だったと思う。原作版もなかなか面白いのでそのうち感想書くかも?

で、今回扱うのはそんな北川景子ちゃんがお姉様ではなくお嬢様を演じたドラマの原作第2巻『謎解きはディナーのあとで2』でございます。

なぜ今2巻なん?3巻出てるやん。うん、3巻も手元にあります。今から読むねんけど・・・前に1巻の感想書いたときにですね

「2巻の感想もすぐあげるやでー」

的なことを書いたにも関わらず、なんかタイミングを逃してしまい今に至るという。さすがに「(3巻の感想書く前にやっとかな)いかんでしょ」ということでこのもうすぐ1年が終わるタイミングで感想書きます。

もちろんですが読んだの大分前です。なので本作は短編連作ですが、ひとつひとつに感想書いてくという最近の定番スタイルはやりません。話は覚えてるけど伏線描写とかは完全には覚えてないので。

というわけでとりあえず作品紹介から。

といっても正直いらんよね?かなーり有名作品だから皆知ってるよね?だから一言だけで。

お嬢様刑事と切れ者執事のどたばたコメディミステリです(どんっ

で、感想なんですが今回のテーマはずばり「テンプレ構成の強さ」です。

1巻の感想で触れたんですがこの作品の面白さは会話のテンポの良さとAパートBパートでの対比構造の上手さでした。そう、まさに黄金のワンパターン・・・はじめの一歩様からワードお借りしました(テヘッ

切れ者部下と間抜けな上司のAパート、毒舌吐かれまくりのお嬢様と切れ者執事というBパート。これがこの作品の人気を不動のものにしたテンプレです。

しかもね、マンネリしないように謎解きの内容と話への入り方のバリエーションで上手く飽きが来ないようにしてるんですよね。

ちなみに本作ではこんな感じ。

1.アリバイ崩し 入り方はお嬢様現場へ出勤
2.物の消失   入り方はお嬢様の買い物風景(伏線張りつつ)
3.叙述系    これはお嬢様回(簡単に言うとBパートだけ)
4.雪の山荘系  入り方はお嬢様の朝食→特殊出勤→事件巻き込まれ
5.物の消失   入り方は事件関係者に関する描写
6.密室系    入り方は警部視点

まあ、これは短編連作では当たり前のことかもですけど。ただ、この2パートを使った対比構造をテンプレにしてる作品は結構珍しいんじゃないかな?

はい?物の消失被ってるやん?って。HAHAHA 大丈夫です。読めば分かりますが内容は全然違います。というかこの謎の羅列はてけとーに分類しただけで本来は色んな要素を絡めてあって毒舌を混ぜながら執事君が複雑な謎を解き明かしてくれますのでご安心を。

そう、面白いことは続ければ強い。お笑いでいうところの天丼ですね。

でも、どんなに工夫をしてもワンパターンじゃ飽きが来てしまうのです。じゃあ、同じことを続けてる本作は飽きられてしまうような内容?いえいえ、全然違います。そしてそれこそが本当のテンプレの強さです。

テンプレを読者に意識させつつ、急にパターンを変えるんです。

それが本作のラストである『完全な密室などございません』です。

確かに文字にして並べると3つ目の『殺意のパーティにようこそ』もテンプレじゃなく見えますがこれは1作目にもあったお嬢様として事件に巻き込まれるパターンなので。

で、本作のラストは何を変えてきたかというとテンプレ通りなら絶対にあり得ないはずの状況を作ったんです。このシリーズのレギュラーキャラはお嬢様、執事、警部の3人ですが、ストーリーの都合でテンプレ通りならこの3人が同時に登場することはあり得ないんです。

でも、今回はある方法を使ってストーリーの都合に問題が出ないように3人を一堂に会させています。どんな風にしたかは読んでみて?としかいえないですけど。

基本通りの配球から急に裏をかくような構成。

面白い。続編であることを上手く活かした作品ですね。というわけで是非是非読んでみてくださいな。

・・・で、ここからは雑記です。

一応3巻も感想書く予定です。出来れば年内に。それで今年分の読書感想は締めにする・・・つもりなんですが、読めるかなあ(笑)29日までに記事が上がらなかったら諦めたと思ってください。

30日から3日くらいまでPC使えないのでブログも更新できなかったり。一応咲と1年のまとめ的駄文は自動更新で30、31にも挙げれるようにしようかなーとは考えてるんですけど感想は読まなきゃ書けないので。

一応頑張って読むけどもね。期待せずに待っててください。出来なくても新年には絶対感想書けるようにしときますので。ではでは~。
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