スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ロシア紅茶の謎

「私は忘れないよ。君が命を賭けた最後のキスを」

お久しぶりです。読書感想です。普通に麻雀ばっかやってたのと咲について書いてみたかったことを書きつらねた結果こっちがおろそかになるという本末転倒ぶり。うーん、いかんいかん(笑)

今回扱うのは有栖川先生の国名シリーズの第一弾になる『ロシア紅茶の謎』です。またまた短編集なのです。というか多分今年はもう短編連作しか扱わない予定だったり。年末年始のぐだぐだタイムに長編読む予定なのです。

有栖川先生多い気がしますが・・・こないだ整理した結果まだ未読の有栖川作品が3冊あることが発覚しました。うちのブログのエースなので中4日くらいのペースで長いイニングを投げさせても問題ない、よね?

ではでは早速作品紹介にいってみましょう。

○動物園の暗号

動物園の猿山で発見された死体。被害者の右手に握られた暗号。生前、同業の仲間に彼が提示していた謎。その暗号を彼は何故右手に?何かを告発するため?警察が人間関係を洗う捜査をする中、火村と有栖川はこの暗号解読に挑むことに。動物の羅列がひとつに繋がる時、ある真実が浮かび上がる。

分かるかそんなもん。というのが正直な感想。実際これを解こうとしてもかなり厳しい気がします。私はちんぷんかんぷんでしたし、気付けるとは思えないです。

ただ、暗号をただの告発だけに終わらせないところがさすが有栖川先生。ラストの現れてくるデザインのくだりはさすがといった感じでしたね。序盤から動物園であることを生かして上手く対比構造を巡らせていましたし、このラストは綺麗だと思います。

○屋根裏の散歩者

ロングヘアの女性が狙われる連続殺人事件。その犯人に襲われた女性が間一髪で逃げ延びる。その時に落とされた遺留品。それはある喫茶店のマッチ。その喫茶店の近くのアパートで起きた殺人事件。殺された家主はそのアパートの住人のある人物がこの連続殺人の犯人であることを知ったために殺された。屋根裏を移動し、住人の生活を盗み見ていた彼の残した日記の不可思議な記述。これが事件の真相に近づくための鍵。・・・こんな感じ?

これもまた暗号解読系のお話。住人の私生活を覗き見するとかいうアパートの家主としては失格な気がする行為ですけど、その行為によってもっと凶悪な事件の真相が明らかになることに。まあ、明らかになったせいでこの人殺されちゃうんだけどさ。

これも正直解けるとは思えないなあ。ただ、動物園の暗号よりは気付きやすいだろうけど。本当に毎回そうなるん?って疑問はあるんだけどね。

ただ、暗号が何かが分かってもこの話の犯人は分からなかったりします。だから犯人当てに挑んでも無駄ですよー。なぜならその暗号の意味をしっかり理解出来るのは被害者だけのはずですからね。結構やばい捜査法で解決までいくので、暗号解読はおまけって感じです。有栖川先生っぽくない気もしますが、短編としては基本をしっかり押さえてある良作だと思います。

○赤い稲妻

雷雨の中、女性がビルから転落したのを目撃した青年。彼が言うには彼女は部屋で一人だったわけではなく現場にはもう一人いたのだという。女性の人間関係を洗ったところとある弁護士と関係があることが発覚。すぐにその弁護士に連絡をとるが彼の奥さんもまた鉄道事故で亡くなっていて・・・。こんな感じですかね。

登場人物が圧倒的に少ないので、犯人は分かります。というか、わざと分かるように誘導してる感じですね。ただ、この事件の全体像とそれを導くための鍵には気付けない気がしますね。

確かに伏線は置いてあるんですよね。そんなところまで伏線なんかぁと思わされる作品。『46番目の密室』のあとがき(だったと思う)でおっしゃられてたんですが今回もまた密室の謎を解く=事件が解けるという簡単な構造になってないのが魅力ですね。トリックはあくまでロジックのための1ピース。そんな感じ。

○ルーンの導き

火村の部屋を訪れた有栖川。そこで火村は柄にもなく占いをしていた。ルーン文字が書かれたその石にまつわる過去に携わった事件を語り始める。別の国籍を持つ者達が集まったパーティ。ほとんど全員と面識のない人物が殺された。彼が握っていたのがルーン文字の書かれた石4つだった。・・・こんな感じで。

またまたダイイングメッセージです。意味ありげな、でも読者はまるで分からないであろうルーン文字の石の暗号。これも正直気付けないでしょうね。相当難しい暗号です。なんかラストにあっさりばらしが入るんですがそんなに簡単に解けないってこれは。

ただ、今回は犯人当て出来る部類の作品ですね。容疑者の数も十分。きっちりロジックで犯人が分かるようになっています。私?挑戦したけど分からなかったよぉ。

だって細かいんだもん。そんなとこ気付かないって。まあ、これに気付けるから名探偵な訳なんですけどね。鮮やかな論理で犯人が浮かび上がります。

フーダニットってこういうひとつのことから犯人を断定できるパターンと全体像が明らかになってから初めて犯人が分かるパターンがありますけど、個人的には前者の方が好きですね。探偵役が唯一の隙を逃さずに一発で犯人を仕留め切る。それから犯人の独白で少しずつ真実が分かっていくみたいな。

そっちの方が探偵役に人間味があるというか。物語の中とは言え全知全能な人はいないって感じが好きというか。

一人だけ俯瞰で物事を見抜く探偵もそれはそれでかっこいいですけどね。

○ロシア紅茶の謎

新進気鋭の作詞家が当世風の横文字の職業を持つ友人を集めて行った忘年会で毒殺されてしまう。彼らの人間関係を洗うと誰もが動機を持っていそうな状況。他殺と思われるが犯人が一体どうやって毒を盛ったのか、そして一体どのように毒を持ち運び、容器を消したのかが分からない。不可能犯罪に火村が挑む。

うーん、鮮やかな幕引きでした。しかも伏線張りが結構大胆です。

なんとなくこの人なんだろうなぁとは思えるんですが、前述の通り殺し方が分からない。かなり大胆というかなんというか・・・。そんなん絶対実行できへんやろって感じのトリックなんですが破綻してるわけじゃないんだよなぁ。やれるけどやろうと思わない的な。

火村の幕引きと有栖川先生による締めのどちらもかっこよ過ぎです。台詞回しから伏線張り、それらすべてがこの格好いい結末へと繋がっているのがもう・・・。

ただ、この作詞家さんの作った曲についてはなんでこれが売れたん?と思うような内容だったり。文字で追ってるせいかもしれないけどね。もしかしたら曲が付いたらいい感じになるのかもしれません。

○八角形の罠

アリスが原案を出した『八角館の殺人』という推理劇の稽古を観にきた火村とアリス。その稽古中に殺人事件が起こります。毒殺された二人の被害者。犯行に使われた注射器が発見された場所を考えるとどう考えても関係者が殺人を犯したと断定するのは不可能だと思われる状況。ゲーム好きの読者は、次章に進む前にその解答に挑戦していただきたい。

有栖川先生が実際に原案を出されたミステリーツアーのノベカライズらしいです。一回行ってみたいよね、ミステリーツアー。凄く興味があります。

なので、前置きがあり、読者への挑戦が差し込まれています。私も当然謎解きにチャレンジしました。結果は・・・

犯人は分かりました。多分こうだろうなぁと。ただ、メインのハウダニットが解けなかった。なぜ注射器があそこで見つかったのかの謎が分からなかったです。どちらかというと犯人は多分気付けるように誘導してくれてるんですよね。犯人は分かったのに方法が分からない。ぐう悔しい。

で、その方法なんですが・・・確かに出来ると思います。というか実際にやったんだと思います。ただ、気付けと言われると難しいかも。うん、良問ですね。

そんな感じですかね。個人的にはロシア紅茶>八角形の罠>赤い稲妻=ルーン>屋根裏=動物園って感じですかね。ラスト2作はかなり痺れる内容でしたもん。動物園はルーンみたいに暗号解かなくても犯人に辿りつけるとかだったら評価あがる作品ですかね。読者はおそらく解けないけど暗号自体は素晴らしいものでしたし。

結構久々の読書感想でしたがどうでしたでしょうか?なんか何時にも増して日本語が不自由な気がしますけど。ちなみに、今年中に読書感想はあと2つ挙げる予定です。ひとつは大分前に読んであったやつ、もう一つは今から読むみたいな感じですね。

ではでは、国名シリーズの始まりの短編集是非是非手に取ってみてはいかがでしょうか?
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

みちくさぼーや

Author:みちくさぼーや
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。