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孤島パズル

ここにパズルがある。どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい。

はい、という訳で今回は有栖川有栖先生の『孤島パズル』でございます。学生アリス2作目の作品にして本ブログではこのシリーズ4作品目、ついに現在発表されている学生アリスシリーズはコンプリートになりました。

1作目『月光ゲーム』がアリスと江神さんの出会いの話、3作品目『双頭の悪魔』が本作の後始末、4作品目『女王国の城』がこのシリーズの終章の序曲となっています。そして最終巻として予定されている5作品目はこれまでのフラグから江神さんの身に危険が・・・?

まあ、まだ世に生まれ出てない5作品目に思いを馳せるのは置いといて今回は2作品目『孤島パズル』について感想を書いていきますよ。

2,3作品目は基本的にEMCの紅一点、アリスの同級生有馬麻里亜のエピソードになっています。本作で殺人事件に巻き込まれ心に傷を負った彼女があてもなく旅行し彷徨った結果辿りついたのが双頭の悪魔の舞台木更村だからね。

ちなみに私は読む順序があべこべでしたがこのシリーズは順番通り読むのをお薦めします。一応読んでなくても不備はないように書かれていますが若干過去に何があったのかを察することが出来る作りになっていますので。特に『孤島パズル』と『双頭の悪魔』は注意。『双頭の悪魔』の記述からなんとなく犯人が分かってしまうかも。

ほい、じゃあ作品紹介~。

「伯父の別荘にいかない?」EMCに新しく加入した有馬麻里亜の提案で南の島でバカンスを楽しむことになった江神二郎と有栖川有栖。その島には彼女の祖父が残した時価数億円にもなるダイヤモンドの在りかを示すパズルがあった。宝探しに躍起になる3人だったが嵐とともに舞いおりた惨劇に巻き込まれることになってしまう。・・・こんな感じかな。

毎度毎度ですが頭があがりませんね。論理的に考えれば確かに答えは出せるようになっている。でもそこに気付かない、気付けない。読者への不敵な挑戦。これぞ本格ミステリといった感じですね。

『孤島パズル』という題名からも分かるようにクローズドサークルものです。外部への連絡が出来ない閉ざされた空間で起きる殺人事件。うん、ロマンですねー。

一応、マリア初登場作品なんですが今回はアリス視点だけで進んでいきました。2視点にする必要がない話ではありましたしある種当然ですが個人的にはマリアちゃんパートも結構好きなのでちょいと残念でしたね。

あとモチさんと信長さんは今回お留守番。このシリーズは探偵役の江神さんがクライマックスまで自分の推理をひた隠してしまうので(まあ、当然だけども)ミスリード役、そして物語を動かす役であるふたりが出てこないと少しさびしい感じでした。その分、3,4作目では頑張ってるんだけどね、このふたり。

確かに美しい論理で犯人まで辿りつくんですが今回はその後分からない部分を犯人の自白に頼るといった手法だったので全ての伏線を見事に回収しきって真実に辿りつくという感じではなかったですね。与えられた条件の中から必要なものだけを選んで使う感じでした。なので作品トータルの完成度は他作品には少し劣るかもです。

まあ、あくまで私の感じたことなので人によってはシリーズ最高傑作なのかもしれませんけどねー。

個人的には『女王国の城』が一番好きかな。というか当たり前ですが回を追うごとにどんどん緻密になっていってる感じですね。このシリーズは有栖川先生の一番始めの作品だけにさらに巧みになっていく先生の成長をみれるのも楽しみの一つなのかも。

うん、こんな感じ。自身2作目とは思えないクオリティ、本格推理を代表する作家の初期の名作を是非手に取ってみてくださいね。
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