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葉桜の季節に君を想うということ

その鮮やかすぎる手際に読書の面白さを再確認させられた作品。

私はこの本ブログでよくストレートとか変化球とか野球に例えて作品を表すことがありますが、これは分類が難しいですね。変化球部分、ストレート部分そのどちらもが高レベルでまとまっているので。あえて表すなら本格派ピッチャーって感じですかね。

という訳で鮮やかな投球術を魅せてくれる今回の作家さんは歌野昌午先生でございます。本ブログでは4作品目になりますねー。密室殺人ゲームシリーズ以来の登場です。

ちなみに本ブログは最初の記事こそビブリア古書堂だったんですがもともとこの密室殺人ゲームの感想を書きたくて始めたという経緯を持っていたりします。それほどまでに面白かった作品。まあ、詳しくは過去記事参照してくださいな。こちらになりますね。

偶然なんですが、前回の『カラット探偵事務所の事件簿1』とも大分関わりがある作家さんだったりします。いや、私がそう考えているだけなんですが。というのも過去に紹介した作品にこれと同じ仕掛けが施されているものがあります。ですが・・・

同じ仕掛けでもそこは歌野先生、さすがと言わざるを得ない素晴らしい文章構成を魅せてくれました。こういう大仕掛けは仕掛けそのものがオチになりやすかったりするんですがその作品や本作では大仕掛けが物語全体の歯車、論理構成の一部になっており圧巻の文章力も魅せ付けてくれています。

長くなってしまったね。実際読み終わった後超興奮したんですよ。そういえばこの方はこういうことしてくる人だと分かっていたはずなのに全然気付かなかった。そして単純に文章も素晴らしかった。

はい、では作品紹介です。

主人公はある駅で身投げしようとした女性を助ける。そしてその女性とどんどん親しくなっていく。それと同時期に友人から保険金殺人に関わっている組織の調査を依頼される。主人公を中心に複雑な人間関係が入り組んでいく中全ての事柄に決着がつき真相が暴かれるときそこに隠されていた事実に驚愕することになる。・・・こんな感じですかね。

ちなみにこの紹介文も少しだけ意識して書かれている部分があります。もしこの記事をみて興味を持ち本作品を手に取って下さったら読了後改めてこの文を読んで頂けると「あ、こいつ考えてるな」と感じてもらえるのかと思います。

基本的にはカラットと同じく主人公である俺目線で進みます。そして一見似ている作品のようにも見えます。が、正直まるで違う作品ですね。個人的には乾くるみ先生だと『イニシエーション・ラブ』ほどのレベルになると勝負になるんですが『カラット探偵事務所の事件簿1』だと正直相手になってない感があります。格が違う。

というより今までの私の読書歴でもこれと面白さで勝負になる作品はかなり絞られますね。それほど絶賛の作品です。変化球を極めた作品、ストレートを極めた作品で五分五分といった感じですね。それほどまでにどちらの要素も高レベルで備えている作品です。

正直確実にこれより上と言える作品はないかも。『密室殺人ゲーム王手飛車取り』でも感じたことなんですけどね、この感じ。

ランク付けするなら間違いなくSランク。なお、私のランク付けは・・・

S:ハードカバーで所有したい作品

A:常に手元に置いておきたい作品

B:人に紹介できる作品

C:購入したことには満足できる作品

それ以下:何にも言えねえ

って感じですね。これに+-を付けつつ分類していく感じですね。本ブログはAがかなり多めです。一応基準としてはB以上だと思った作品の感想を書くって感じです。実はいっこだけ例外があったりしますがどの作品かは伏せておきましょう。

まあ、私の主観で判断しているだけなのであんまり当てにはならないですけどね。

とはいえ、変化球なんですよね。変化球要素も備えているんですよ。だから詳しく書けないのが少し残念。これ以上踏み込むと余裕のネタバレになってしまうので。

ただ、本当に美しい作品。時系列がばらばらだったりするのに最後にはきっちりまとまっている。圧巻の文章構成。そして読者に驚きを与えるトリック。煽り文の現代ミステリのベスト1という表現は間違いとはいえない作品ですね。

うん、こんな感じですかねー。ではではこのブログの原点にもなった作家さん、歌野昌午先生の傑作を是非手に取ってみてくださいね。
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