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これから自首します

読み溜めてあったストックがこれで尽きちゃったよぉ。いや、読んでない訳ではないんですよ。今絶賛読書中なんですけど、最近は時間あんまりとれなかったからなあ。オリンピックにオリンピックにオリンピックにネット麻雀のせいで。ネト麻の垢が消えてしまってね、新しい垢で頑張ってたからねぇ。オリンピックに出場している選手たちの頑張りとは比べられないけど。

で、今回は蒼井上鷹先生の『これから自首します』です。タイトルに惹かれたよね。しょ、小説っていうのはタイトルも重要な判断要素だから・・・(震え声)

実際『~荘殺人事件』みたいなやつだとよほど出だしがずば抜けて凄くないと買うには至らないし、それ以前に表紙やら宣伝文がしっかりしている、もしくは作家さんが有名とかじゃないと手を付ける気にもなりませんもの。

そういう意味では100点満点ですね、本作は。あ、無論ここに感想書いてる時点で中身も面白かったということですよー、念のため。

初めて読む作家さんですね。というわけで例のごとくウィキペディア先生のお力を借ります。短編で2004年の小説推理新人賞でデビュー。結構遅めのデビューなんでしょうかね、年齢をみると。作家さんだとそうでもないのかな?

作風に関しては書いてないなあ。質の高い短編で評価されてるみたいですねー。ただ私が本作で受けた印象だけだとコメディ調のような気がします。内容がコメディという訳でもないんですが、会話のリズム感というかなんというかそういうのが漫才みたいな印象ですね。硬くはない作品です。本ブログに載ってる作品だと『謎解きはディナーのあとで』に近い作品かなあと。

ではでは、作品紹介に行きましょう。

人を殺したから自首する。幼馴染からの突然の告白に男は驚いた。男には幼馴染に自首して欲しくない事情があったのだ。なんとかして隠し通そう。やだ、自首する。じゃあ、なんでお前は真っすぐ警察に行かずにここへ来たんだ?こんなやりとりから二人の友人である殺された男にもなにやら事情があったことを知り、男はそれを解き明かすことを口実に幼馴染を自首させないために色々策を練るのだが・・・。こんな感じでしょうかね。

まず着眼点が素晴らしいよね~。だってミステリで自首は御法度だよ?フーダニットがミステリの基本なのに自首なんかされちゃったら探偵の見せ場はどうなるのさって感じですからね。

ただ、しっかりミステリしてるのよね。自首したい男、自首させたくない男、そして急に自首しないと言い出した男の3人の思惑と行動、そしてその周りの人間の思惑と行動が結構複雑なひとつの物語を紡ぎだしているといった感じですね。ホワイダニットなんだけど、フーダニット要素も残っているという。自首がテーマなのにね。

ただちょっとご都合主義的過ぎんよぉというのも感じましたね。いやいやいやそんな偶然ありえないよみたいな突っ込みが出来ます。まあでも、小説だからね。仕方ないよね。

不自然であるとは感じます。ただ小説に天然ものは存在しないし、人が作るからこそ面白みがあるので。というよりこの作り話感が本作の面白さです。理由はある設定にあるんですがわざわざ書くほどのことでもないので実際読んで感じてみてくださいねー。

基本的には自首したい男(以下したい夫)とさせたくない男(以下させん夫)の会話で話が進みます。主人公はさせん夫ですね。したい夫は無口設定なので。この二人の会話がね、漫才みたいで面白い。

させん夫には彼なりの事情が存在し、その事情と殺された男にまつわる事情がひとつの事件を作っていきます。これが複雑ながらしっかりと一本の筋になっているのがよかったですね。したい夫は自首しなければならない等一部に関してはものすごく頑固なんですが基本させん夫を信頼して動いている感じ。まあ、その一部頑固な部分をさせん夫がどうするかがみどころなんですけどねー。

ただそこまでの驚きはないかもです。ストーリー展開的に読者が驚く要素は殺された男が抱えていた事情だけですからね。ここがメインの謎なのでこれでいいとは思うんですけども。あとの要素は比較的先読み出来そうではあります。

実際の私はどんでん返しが待っている読みだったんですがそんなこともなく、ストーリー自体は淡々と進みますね。会話とさせん夫の思考が丁寧に書かれているのでそうとは感じませんけどね。

ちなみに私は『仮面山荘殺人事件』と似たような結末になると思ってました。まるでそんなことはなかったですが。

ラストもいいですねー。少し含みを持たせた終わり方。読者に想像の余地を与えて終わります。よくよく考えると実際は何一つ解決していないんですがきっちりまとめたのかなあと思わせてくれるラストでした。

うん、こんな感じかなあ。ではでは、少し変わった「自首」ミステリ、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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