扉は閉ざされたまま

どうして積んであった本を崩さないんですかねえ・・・

ってわけで今回は過去に読んだ本を読みなおしましたー。きっかけは別の小説を友人に貸すことになりそれを探して本棚を漁ったからですねー。で、出てきたのが本作。懐かしくなって思わず読んでしまいましたー。

一応シリーズ物の1作目なんですよね。ただ残念ながらこれしか読んだことはないですね。興味はあるんですが私的に本作のラストは気にいってるのでこれでおしまいでもいいかなあと。

そしてドラマ化もしてる作品。WOWOWだから観てないけど。なぜか2作目の『君の望む死に方』が先に、その1週間後に本作がって感じみたいですねー。本日もウィキペディア先生全開でお送りしております。

主演?というか探偵役は黒木メイサちゃんでしたねー。ちなみに君の望む死に方』は松下奈緒さんですねー。私が感じたイメージは松下さんのほうが近かったかな。メイサちゃんはただ君のぐう聖キャラの印象が強いので少し違和感を感じます。あの子超絶いい子だったよね。

じゃ、作品紹介~。

懐かしい仲間との再開。親しい友人と楽しい時間を過ごすはずだった同窓会で起きる殺人事件。それは長い時間気付かれることなく事故死として片づけられるはずだった。そう、彼女がいなければ。ところどころ不審な点を正確に追求していく彼女。犯人と彼女、二人の思惑がぶつかり合う心理戦が幕を開ける。・・・こんな感じですかね。

さて前回と同じくいわゆる倒叙ものです。古畑シリーズとか刑事コロンボなんかで有名な。ただ『殺戮にいたる病』とはかなり趣向の違う作品ですね。まあ、あっちが特殊なんですが。

なので読者は犯人が分かりますし(ってか犯人視点で話進むし)、もちろん犯行シーンも最初に垣間見ることができます。つまりフーダニットでもハウダニットでもなくホワイダニットがメインの作品です。

どうして殺したのか。なぜそのような殺し方をしたのか。これが論点ですね~。

とはいえ、もちろん物語上の探偵役はそんなん知るよしもないので犯人と殺害方法を追求していくことにはなるんですが。それらを通して見える犯人と探偵役の心理戦がこの作品の醍醐味ですね~。

トリック自体はよくある感じですし、犯人が殺人を犯した動機についてはおそらく簡単に推理が出来ます。かなり分かりやすい部類。まあ、そりゃ犯人が誰か分かってるんだから当たり前といえば当たり前なんですけど。

ただ、どうしてその殺し方を選んだのか。これが本作のメインテーマなんですがこれが秀逸でしたね~。犯人視点なんですがどうして密室を作ったのか、なぜ部屋に誰かを入れること自体を拒むのかといった理由は種明かしまで語られません。読者に与えられる謎はこの一点です。この謎だけで読ませきってる感じですね。

まあ、細部に細かい配慮があるので魅力はこのメインテーマだけではないのが本作のいいところなんですけどね。

あと、ラストも個人的には好きです。後味が悪いと感じる方もいるかもですが、なかなか面白くまとまってます。古畑やらコロンボでこれやったら非難殺到でしょうけど、この人間関係ならベストなラストだった気がしますね~。

ただ、私的にはとても面白いと思う作品ですがこんな批判があるみたいですね。

「さすがにこの動機じゃ殺人は犯さないだろ」

うーん、確かに殺人の動機としては弱いのかもねー。私はミステリには最悪動機は必要ないと思う人なので気にならなかったけど。

まあでも、くだらない理由の殺人なんて現実世界でも結構ありますからね。「死にたくて道連れを~」とか「神の声を聴いて~」とか。そういう通り魔が言いそうな動機よりは冷静な事実把握と倫理観に基づいた高尚な動機でしたしね。殺人の動機に高尚も何もないとはおもうけれども。

あとあと犯人より探偵役に恐怖を覚える作品でした。結構珍しい部類の作品な気がします。ただ、そういうところも可愛いんですけどね、この探偵さんは。

と、見どころたっぷりな本作、是非手に取ってみてはいかがでしょうか?
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まとめtyaiました【扉は閉ざされたまま】

どうして積んであった本を崩さないんですかねえ・・・ってわけで今回は過去に読んだ本を読みなおしましたー。きっかけは別の小説を友人に貸すことになりそれを探して本棚を漁ったか...

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