【SSS】美穂子「選抜最強戦、予選B卓?」

南4局 ドラ5s

南家 大星 淡   23400
西家 小瀬川 白望 30700
北家 神代 小蒔  24400
東家 福路 美穂子 21500

恒子「前回誰も3万越えてないって言いましたが越えてました。すみませんでした。私に代わってすこやんが土下座してくれますので」

健夜「とんでもないとばっちりだよっ!?」

恒子「予選B卓もついにオーラスっ!!!僅差っ!!!まさに誰が勝ってもおかしくない展開っ!!!勝ち残るのは誰だァ―――ッ!!!」

健夜「とんでもなく話題が飛んだね?…えっと」

健夜「上級生二人のゲームメイクが勝つか、それとも下級生二人の意外性が勝つか・・・1局勝負になったときにどう出るか、楽しみです」

~1巡目~

美穂子(この試合にはトップ以外での和了止めがないから、現状2位でもあんまり意味がない。出来れば一撃で決めたいところなんだけど)

美穂子(相変わらずの5シャンテン)

美穂子(結局大星さんの支配はこの半荘中途切れることはなかった。さすが、宮永さんの後継者と言ったところでしょうか)

美穂子(ただ、彼女がいなかったらと思うとぞっとする。おそらく神代さんの独壇場になっていた。彼女にも有効な支配だったからこそ)

美穂子(今こうして競っていることが出来る)ゴッ

美穂子(全てのことを受け入れて、勝たせてもらいます)タンッ

淡(さあ、ついにここまできたよー)

淡(2位抜けだけを狙うなら1100点でいい)

淡(でもそんなの私らしくないし、ね)

淡(かといってダブリーも打てない。この最後の一局にこの二人がかわしきらないわけがないし、何よりコマキの餌食になりそうだから)ツモッ

三三三①①①②②⑤⑥⑦⑧⑨ ツモ南

淡(トップを狙いつつ、火力を出し、なおかつ速度も要求される。それなら1手変わり三暗刻は考えるうちの最高の配牌だねー)

淡(さすが、私)どやあ

淡(もちろん、面子は1つでいいから9pを外すよー)

淡(赤引きがある5pは残しときたいし、南はダブ南だからねー)打・⑨

白望(うわぁ・・・物凄くいい笑顔してるよ、だるっ)

白望(いや、素直で可愛いんだけどさ)

白望(でも、気づいてる?配牌時の理牌から他家の雰囲気までしっかり確認してた人がいたんだよ?しかも、両眼でね)

白望(もちろん、ツモってしまえばどんなに手が見透かされてても勝てちゃうわけだからこの子にそれを警戒しろとはいえないけどね)

白望(うん、結局この3人を出し抜いて和了りきらなきゃこの半荘の勝ちはなさそうだけど…。どう立ち回ろうかな、2位抜けも考慮?)

白望(まあ、私は与えられたもので戦っていくしか出来ないけど)タンッ

小蒔(……)ゴゴゴゴゴゴゴッ

小蒔(……)タンッ

~3巡目~

淡(むむむ、ちょっと難しいのがきたね)ツモッ

三三三①①①②②⑤⑥⑦⑧南 ツモ⑥

淡(狙いは三暗刻。でもダブ南はまだ残したい)

淡(どの道テンパイは取らないし、赤5p引いてもリカバーが効く)

淡(ここはこれかな?)打・⑧

淡(うん、今日この面子で打ててよかった)

淡(ダブリーばっかで考える麻雀をあんまり打ってなかったから)

白望(なんか楽しそう、だなぁ)タンッ

小蒔(……)タンッ

美穂子(こっちも負けてられないわね)タンッ

淡(きたっ!)ツモッ

三三三①①①②②⑤⑥⑥⑦南 ツモ

淡(もちろんこれはすぐには『和了れない』)

淡(待ちがダブリーと一緒だからすぐに河に出ることも、私がツモることもない。けど、だからこそこのテンパイは最高の形と言える)

淡(もとより2位は狙ってないし、1手変わり出和了OKな四暗刻含み、変化なしでも暗槓から4-7pで和了り。さあ、勝たせてもらうよー)

白望(あの感じはテンパイした、かな?)

白望(間に合わないかも、なぁ)

四五六七七八九①③④④④南 ツモ八

白望(順調に4巡で端牌整理は終わったんだけど…)

白望「うん、ちょいタンマ」

白望「変だけど、これで」打・1p

淡(…ってことは私のツモ筋には3mがいるのか)

小蒔(……)タンッ

美穂子(……なるほど)

・・・・・・

~9巡目~

淡(ついにきたよー)

三三三①①①②②⑤⑥⑥⑦ ツモ⑥

淡(名残惜しいけど、これで終わりだよ。おねーさん方?)タンッ

白望(手変わり?7pの手出し、かぁ…)ツモッ

白望(ってことは変則手の可能性が高そうだね)

白望(この子の性格からしてトップ狙い。暗刻を持った状態で出来るダマでも条件クリアな手。マンズ染めかトイトイ、かな?)タンッ

小蒔(……)タンッ

美穂子(さて、9巡目だけど煮詰まってきた感じね)ツモッ

五七七八八234⑥⑦ ツモ⑧

美穂子(大星さんは四暗刻。これはまず間違いない)

美穂子(多分、①が暗刻でピンズ上も複数枚持っている)

美穂子(後は違う色の暗刻が一つってとこかしら)

美穂子(神代さんはソーズ染めだからおそらくマンズの何かね)

美穂子(何にせよ、和了牌はピンズのシャボということになる)

美穂子(そして神代さん。機械的に打ってくれるから凄く読みやすい)

美穂子(さすが、神様ね。最後の最後でそんなのを持ってくるなんて)

小蒔(……)ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

1112234567899

美穂子(最終手出しは1s。これが左から4枚目から出てきた)

美穂子(そしてその前巡に8s。これは右から3枚目)

美穂子(この神様は理牌をしてくれているし、同じ種類の牌が手牌にあるときは必ず一番右の牌を切るという癖を持っているから)

美穂子(おそらくこの手牌は、九蓮宝燈絡み。9sでズドン、ね)

美穂子(もちろん最悪でもシャボだから他の牌も危険なんだけど)

美穂子(さて、状況は整理出来たけど、じゃあ何を切る?)

美穂子(リスク承知でソーズ勝負、ありえないわね)

美穂子(なら、マンズに手を掛けるのだけど)

美穂子(うん、決めた。これで、いくよ)打・四

・・・・・・

恒子「大星選手は四暗刻!神代選手は九蓮宝燈!両者の役満が入る中、福路美穂子が選択したのは両面を崩す4mです!!!」

健夜「ドラが5sだけに2sが危ない場面でしたがさすがですね」

恒子「でも、なんで4mなんだろ?5m切りで両面残しじゃない?」

健夜「3mがないから、じゃないかな?」

恒子「それは、私たちはそれを知ってるから言えるだろうけど」

健夜「それが、福路美穂子選手の真骨頂だよ、こーこちゃん」

恒子「3mの暗刻も、その後暗槓が入ることも読み切ったってこと?」

健夜「そういうことになるね」

恒子「これって、高校生のレベルをとうに超えたレベルだよね?」

健夜「ええ、彼女含めこの世代はすぐにプロでも活躍出来る子ばかりだからね。だからこそ、このハイレベルな闘牌が実現するんだよ」

・・・・・・

~11巡目~

白望(……)ツモッ

白望(ここでドラ引き、かぁ)

白望(でも、関係ない。これは通る)打・5s

白望(悩むはずの手牌で手が止まらなかった)

白望(根拠はそれだけで十分でしょう?)

小蒔(……)ツモギリ

美穂子(合わせるべき?いえ、もう少し引っ張ります)ツモギリ

淡(んーなかなかツモらないし、出てこないなー)アワッ

淡(でもそろそろ、いそうなんだよね。次か、その次には)ツモギリ

淡(さあ、フィナーレといこうかー)ゴゴゴゴゴゴゴッ

白望「ちょい、タンマ」シロッ

白望(迷うはずないところで手が、止まった)

四五六七七八八九九④④④南 ツモ③

白望(これを和了切ればトップだし、ダメでも振り込みさえしなければ2位抜け出来る状況。全員に通りそうな3pはツモ切りたいけど)

白望(私の『感覚』はテンパイを崩せと言ってる)

白望(マヨヒガは自分がトップを取るために最善を選ぶための能力。そう熊倉先生は言ってた。だから、2位抜けを考慮しない感覚)

白望(おそらく私が何もしなければ、おそらく張っているであろう二人のどちらかが和了。それが一番だるくなく予選突破出来る方法)

白望(もしこれが、マヨヒガに従ったら100%悪い選択だって分かっているのであれば、従わない選択肢もあるんだけど今回はそうじゃない)

白望(だるいけど、能力がトップを目指すなら私もそういう麻雀を打つ)

白望(私自身が本当に望んでいる未来なんだろうしね)打・七

美穂子「ポンっ!」

美穂子(さっきまでは確信がなかったけど)打・

淡(んー、ツモがずれたかー)ツモ7s

淡(7sかー。本来なら怖いところ)

淡(でも、これでもし当たりってことはコマキのツモだったってことになるんだよねー。ってことは、これは和了牌じゃない、よねー)

淡(コマキがツモってことは私の負けだったってこと)

淡(それだけは絶対ないよ)アワッ 打・7s

白望(……)タンッ

淡(それに、その辺りが、私の和了牌なんじゃない?)

小蒔(……)ツモ

小蒔(……)キリ

淡(違ったかー、じゃあ次巡かな?)

白望(うん、ここで二人の和了が出るなら私は7mを切らないよ)

白望(ね、福路さん?)

美穂子「ツモ。1000オールです」

淡(そっち!?)

白望(うん、これでまだ私のトップだね)

小蒔(……)

・・・・・・

恒子「かわしきったのは親の福路美穂子ォ―――ッ!!!二つの役満をかわしきったぞォ―――!!!だがトップまでには至らず、続行だ!」

健夜「ここに来て4人とも見事な打ち筋を見せてくれましたね」

恒子「まだまだ続くシーソーゲーム!さあ、どうなるっ!!!」

健夜「小瀬川選手が福路選手と初めての直対だったのが悔やまれますね」

恒子「え、どういうこと?」

健夜「見てれば、分かると思う」

・・・・・・

南4局1本場

南家 大星 淡  22400
西家 小瀬川 白望 29700 
北家 神代 小蒔  23400
東家 福路 美穂子 24500

美穂子(小瀬川さんは見えていない状況でも、自分を信じて前に出て、最後まで持っていく力がある。大星さんも自分の力を信じてリスクを負える強さを持ってる。じゃなきゃあの場面でソーズは切れない)

美穂子(二人とも私とは違う強さを持ってる。私は結局見えたものを信じていくことしか出来ないですから、ね。でも、それでも)

美穂子(この半荘は…)

白望「ちょい、タンマ」

白望「これでどうすか」

淡(……)

小蒔(……)

白望(だめ、だったか)

美穂子「ツモ。2000オールは2100オールで和了やめです」

・・・・・・

大星 淡  20300
小瀬川 白望 27600 
神代 小蒔  21300
福路 美穂子 30800


恒子「予選B卓決着ゥ―――!!!!鮮やか福路美穂子。ラス目から2局でごぼう抜きィ―――!!!これでB卓からは福路選手と小瀬川選手が勝ち抜けだァ――――!!!!」

健夜「ね?」

恒子「え、どういうこと?」

健夜「最後、4巡目決着だったでしょう?」

恒子「あ、そういえば」

健夜「福路さんはおそらく、宮永選手と同じような連続和了の能力を持っているんですよ。条件が厳しいものにはなっていそうですけど」

恒子「っていうことは前の局で条件達成してたってこと?」

健夜「そういうこと。場の流れっていうのかな?場を読み切って、複数局使って場を上手くコントロール出来るようになったとき…連続で和了り続けるんです。過去の牌譜からの推測にはなってしまうんですが」

恒子「なるほど、ねー」

健夜「これがあることを知ってたら、小瀬川選手も対応が違ったと思うんですが…。準決勝以降の戦いが楽しみですね」

恒子「また凄い試合だったね」

健夜「うん、次も期待ですねー」

・・・・・・

淡「うーくやしいよー」

白望「まあまあ」

淡「シロがあそこで邪魔しなければー」

白望「うん、それはそうだけど…だる…」

小蒔「えっと、予選敗退しちゃったんですね、残念です」

淡「コマキはやっとお目覚めかー」

美穂子「ふふふ、ごめんなさいね」

白望「まさか、あんな能力隠してるとはね」

美穂子「能力ってわけでもないですよ」

淡「そうだよ。あんなのずっこいよー」

小蒔「ダブリー続ける人がいっちゃだめなのでは?」

白望「いや、小蒔ちゃんがそれ言うのもあれだけど」

美穂子「今回は正直勝ちの目薄かったんですけど、展開に助けられましたねー。皆さんお強いので正直次勝てるか分かりませんが」

淡「なにいってるの?私に勝ったんだからテルも倒してくれないと」

小蒔「頑張ってください」

白望「だるいけど、次当たるなら決勝かな?」

美穂子「ふふ、お手柔らかに」

観たい闘牌を創ってみようシリーズ 選抜最強戦予選B卓 槓っ!
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No title

キャプテンは照を倒しうる強者であり、白望も自由度が高い能力を
持っている最強候補の一角であると何度も言っているこのブログで
書かれているSSである以上、この2人が勝ち抜けるということは
組み合わせが決まった時点で分かりきっていた。
そのため、あまり読む気が起きなかった。
原作がいつも四つ巴の展開でワンパターンだという批判をよく見るが、
誰が勝つか分からないということは非常に大事だと再確認できた。

No title

手に汗握る一戦、お疲れ様です!

ミッポが作中で言っていたとおり魔物同士が牽制し合う展開になったからこそ、得意の観察力と漁夫の利戦術が活きましたね。
「ミッポ、魔物1人、普通の人×2」という卓ならこうはいかなかった可能性が高く、巡り合わせの妙と言えます。
原作でトシさんの8連荘に次ぐ7連荘をやってのけたことへの解釈も実に興味深い。

互いに様子を窺いながら、少しずつ手の内を見せていくクレバーな立ち回りをしつつも、最終的には皆安全に勝ち抜けるよりトップを狙ったところがそれっぽくて良いですね。
一見温厚・無気力・お調子者ながらも、根は熱い人たちだと思うので。
あと、強者たちの腹の探り合いの中、まったく理解できずにオロオロしていた前半の小蒔ちゃんも可愛かった!
私自身、よくよく読み返して展開についていくのがやっとな下手の横好きということもあり、あの子の振り回されように感情移入できたのも大きいですが(笑)
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