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見えないドアと鶴の空

さて、昨日言い訳的駄文を書いてからわずか一日。なんと、読み終わりましたぁ~。ちょこちょこ読んでた・・・訳ではないんですね~。急に一休みできない内容になり、一気に読み切ったからですね~。正直前半と後半同じ小説かこれ?と感じたり感じなかったり。

ってわけで今回は友人お薦め図書企画第2弾!『見えないドアと鶴の空』でございます。

直木賞作家ですね~。白石一文先生の作品です。ちなみに直木賞をとった作品は『ほかならぬ人へ』です~。本作はそれ以前の作品にあたります。お父様も作家さんで、直木賞は6回候補に挙がっているにも関わらず一度もとれていない賞で幼いころは大嫌いな賞だったのだとか。

ここまでウィキペディア先生参照です。

では早速、作品紹介から~。

すべては男女の際どい三角関係から始まった・・・。ある事情から会社を辞め、2年間家事を担当してきた男、男にかわり家計を支えるべく働きに出ている女。そして女の親友であり、シングルマザーになった女。この3人が禍々しい三角関係を構成し、それがのちに摩訶不思議な事件へと発展していく。・・・こんな感じかなあ。

最初はね、正直ドラマ脚本みたいだなあと。小説でやる内容なのかなあと。そんなこと思いながらだらだら読み進めていたんですけどね。

絶対無理だわ、これの映像化は。中盤、後半から怒涛の展開。文章で説明してくれないと何をやってるのか多分分からないし、後半は男の心理描写が作品の根幹になっているので文字になってりゃまだ読みとれるけど映像だったら100%伝わらないと思う。何やら意味ありげな表現を多用してますしね~。

私の感想を一言で表わすと・・・

気持ち悪い。

これに尽きます。こっちはいい意味で、ですけれども。というよりこの内容でプラスの印象は持てないです、私がいかにポジティブな思想の持ち主であろうと。この気持ちの悪さがこの話の面白さですからね~。

ちなみに、「こっちは」なんて使ってる理由は、この記事中もう一回「気持ち悪い」と言わなければならないからですね。次に使うときは悪い意味で、ですけど。

一旦話を戻します。前半はね、ごく普通にありそうな昼ドラのような男女関係を描いているんですよ。別に急に何かが起こる訳でもなく、淡々と状況が説明されている感じ。徐々に夫婦間の破たんが明らかになっていくんですけどそれも切羽つまった感じとかではなく事実が羅列されているという感じ。

だから休み休み読み進めてたんですよ。ところがね、あるシーンから自体が一変します。この三角関係にはオカルト的な力が関わっているのだとか。もうちょい詳しく言うと、男が二人の出生について調べに行くあたりからは一息もつけません。怒涛のクライマックスへって感じ。本当に同じストーリーなんかなと思うほどに雰囲気が一変する。

正直ね、出てくる登場人物でまだ好感を持てるかなあという人は私は一人だけでした。あとは全員マイナスイメージ。三角関係の3人?論外ですがな。全員マイナスイメージですがな。

男視点なんですが、この男がもうね、はっきりしない、優柔不断、自分のことを棚に上げて、挙句生き死にやら人とはみたいな哲学的なことに思いを馳せ始めるんですよ。私からみればこのへんの思考はただの現実逃避にしか見えないですね~。

次に奥様。これもまた自分のことを棚に上げ、なんだろう、精神的に病んでるといった印象。ヤンデレってやつですかね?初っ端の描写からマイナスに感じるように作者さんが誘導してる感はあるのですけれどね~。

で、奥様の親友で男の不倫相手。この人もまた曲者。というか、不倫相手ですからね。そりゃあいい印象は持てないですよ~。序盤からなにやら意味深なことを言ってる人物だったりするので、まあキーマンなんだろうなあと思える人です。これも作者さんの誘導でしょうね~。彼女の方が奥様よりもまだいい印象を与えている感じ。作品の都合上多分あえてそういう書き方をしてるんでしょうね~。

とまあね、結構なことを書き連ねましたがこんなことを言えるくらいにのめり込める作品ということですよ~。普通に面白い。読んでる時は気持ちが沈むというか、暗い感じなんですが気がついたら集中してる、読み進めることに没頭してましたね~。

うん、さすが直木賞作家と言った感じです。ただ、一応言っとくと受ける印象はいいものではないですので注意が必要ですけど。内容を楽しむというよりも気がついたら楽しんでいる自分がいるといった印象を受ける作品ですね。

さて、面白いということを念押ししたうえでここからは個人的に思ったことを書き連ねていきましょうか~。面白いですと明言しとかないと、私がこの話を叩くために記事にしたと思われかねない気がするので^^;

うーん、まずね、なんかイメージどや顔で伏線回収してるのが少し気になりましたね。やけに、そういえば〇〇は「~」と言う風にいっていたなあみたいな表現が多いんですよ。そういうのは自分でやりたいのが私の性分。「あ、なるほどさっきの会話はここにつながっているのか~」という気付く楽しみを奪われた気がします。ってかいちいち説明しなくても多分読者は拾ってくれるよ、これくらいの伏線なら。

あと主人公の男の行動に一貫性がない気がします。リアリティを求めるならこういうのもありなのかもしれませんが、あくまでこれは小説ですからね。前振りとか何もなしでいきなり訳分からん行動をとられると対応に困るのですよ。一応の理由付けはしてあるんですが、それでもやっぱり違和感を感じます。・・・もしかしたらそれが狙いなのかもしれませんが。

一番気に入らないのがタイトルね。タイトルの要素が見当たらないんですよ。「見えないドアと鶴の空」はどこにあるの?で、あとから付け足したように唐突にラストシーンで触れます。いやいやいや、突飛すぎるんじゃないですか?と突っ込みを入れたくなる感じです。

一応もっかい言っときますよ。私はこの作品は面白いと思ってますからね。面白いという範疇の中で気になったことを挙げただけですから。あくまで。

さて、さらに念押しをしたところで本題に移ります。正直作品の中身は関係ないので触れるか迷ったんですが。どうしても気になったのでやっぱり書いちゃうことにします。

はっきりいって今から書くことは批判な気がします。が、あくまで私の意見、気に障るようなら私も謝罪するしかないですが、全く分かってない奴の戯言だと流していただけると一番ありがたいです。

作者さんはね、こんなことを仰っているのです。

洒落た会話や思わせぶりな設定で愛や苦しみ、やさしさやジョークを書き散らしただけの小説はもう必要ありません。自分がいったい何のために生まれ、生きているのかそれを真剣に一緒に考えてくれるのが、本当の小説だと僕は信じています。 白石一文

なるほど確かに本作でも「近くにいる人のことを実はあまり知らない」だとかそれこそ「人とは何か」とか「生きるって死ぬってなんだろう」みたいなテーマがありますね。それを否定するつもりはありませんし、ひとつの小説の形なのかなと思います。

ただね、なぜ上から目線なんでしょうか?

私がそう感じただけ?違うよね?洒落た会話や思わせぶりな設定で愛や苦しみ、やさしさやジョークを書き散らしただけの小説がなぜ、作者さんのいう本当の小説に劣るなんて言えるのでしょうか。

言いたいことはなんとなく分からなくはないです。あなたがそれを目指す分には誰も止めない。ただ、私にはこういってるように聞こえるのです。

「本当の小説さえあればいい。私の書いたもの、もしくは私が認めたものが本当の小説だ。陳腐なものはいらない。」

気持ち悪い。

全ての読者が自分と同じ思考をしてるとでも思っているのですかね。需要は、読者の数だけ存在するんですよ?本来物を書く、生みだす、創り出すことに制限なんてないのではないでしょうか?何をやってもいい自由な世界だからこそ読者に夢や希望、はたまたなんのために生きるのかというその答えをも提示できるのではないでしょうか?

まあ、私は作者さんがどういう思いでこの言葉を綴ったのかは知りません。もしかしたら深い意味はないのかもしれません。ただ、私はこう感じました。だから、少しだけ批判っぽくなってしましたね~。

以上が私の感想ですね~。うん、作品はとても面白いものに仕上がってますので是非手に取ってみてください。
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まとめtyaiました【見えないドアと鶴の空】

さて、昨日言い訳的駄文を書いてからわずか一日。なんと、読み終わりましたぁ~。ちょこちょこ読んでた・・・訳ではないんですね~。急に一休みできない内容になり、一気に読み切っ...

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