スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

長い長い殺人

さて今回は宮部みゆき先生でございます。推理、時代からファンタジーまでなんでもこなすオールラウンダ―ですね。日本を代表する作家の一人です。ですが、前もいったけどあんま読んだことないのよねー。でもでも食わず嫌いはよくないですよね?

ってわけで今回は『長い長い殺人』でございますー。

ドラマ化してるようですねー。観ていないのですが凄く原作準拠だったらしいです。おそらく映像は無理なんじゃないと思える部分まで。

ちなみに模倣犯は観たなー、映画。こっちはラストシーン改変しすぎてひと悶着あったようですけど。ってか積んである模倣犯読めばええのにって感じですね~。長いんだもんあれ。絶対時間かかるやん。

今回毎回恒例の立ち読みをほぼしてないんですよ。友達との待ち合わせに遅れて(本屋が待ち合わせ場所)あんまり時間なくて。で、短い時間ながら1,2ページだけ読んで購入決定。ある一点がすでに面白かったからですね~。だけども明らかにちゃんとは選んでないので少し不安だったんですが、さすが宮部みゆきと言わざるを得ません。普通に面白かったです。

あ、ちなみにその友人はこんなことを言ってました。

「宮部みゆきはファイアーエンブレムを批判してたから読まないことにしてるんだよね~。」

くだらない理由の不読運動。これは教育やろなあ。

じゃあ、作品紹介~。

2つの保険金殺人。複雑に入り組んでくる人間関係。あからさまに大衆の興味を惹くその事件。一見誰が見ても真相は分かりそうなものなのに意外にも警察の捜査は難航。決定的な証拠が出てこない。多くの人間に影響を与え、いつしか事件は犯人が己を表現し愉悦を愉しむ劇場と化す。・・・こんな感じですかね。

まず目を引くのはやっぱりこの一言でしょう。

「私はあるじの財布である」

この作品ね、登場人物の財布視点で進むんだよね。2ページ目のこの一文だけで即購入。こういう奇抜というか人を惹きつける発想が宮部先生の武器なんでしょうね~。まさに完璧な掴み。少なくとも私はこの一言で持ってかれましたね~。

しかもね、これ一章ごとに視点が変わるんですよ~。いろいろな違う性格を持つ財布さんが、思い思い感じたこと、聞いたことを述べていく感じ。しかも自分の意見主張だったり、主人をどう思っているか等などまで語っちゃう。これだけで一般的な小説より面白みを感じますよ~。

一応群像劇という扱いでいいのかな?このブログで取り上げた作品で似ているのは『誰がための刃 レゾンデートル』ですかね~。あっちもどっちかっていうと社会派推理ですし。

ただそこは宮部先生ですよ。よくある事件です、保険金殺人ってテーマは。2時間サスペンスとかなら3作品に1回はこれが主題なんじゃない?ってくらい。ただ、それを読ませる作品に仕上げるからこそ、日本を代表する作家さんなのですよ~。それにテーマは保険金殺人ですけど、メインに据えられているのは「劇場」ですからね。先生の代表作『模倣犯』の原作といっても過言ではない気がします。

視点を変えることで全然関係なさそうなことへ飛んだりするんですけど、ラストに向かうにつれて一本のストーリーになっていく感じはやっぱり楽しいですね~。

ただ、少しだけ気になったことがあるんですよね~。

まず、結末がアンフェア過ぎませんか?という点。

フェアなアンフェアはアンフェアではないという考え方を持つ私ですが、これはアンフェアな気がします。叙述トリックなどよりも。

社会派の推理小説は基本的には何かを犯した人を見つけ出す、フーダニット形式になっているんですがこれは正直犯人当てとしては許されるのかな?という疑問が。

まあ私が小説に求める驚きはちゃんと提供してくれてますし、とても綺麗なプロットですのでそこまで不満か?と聞かれればそうでもないんですけどね~。社会的な問題を扱ってますしリアルに寄せているのでこれもありな気もします。

あと、一部伏線が回収されていない気が・・・?という点。

投げっぱなしになっている描写が少し残っている気がします。

ただこの作品は連作で一度に全部書いている訳ではないだろうと考えるならばこれも仕方ないのかも。別に細かいところですしね~。大本のストーリー構成がとてもいいのでいれたら蛇足になるのかもしれませんし。

まあ、あくまで私が気になったというだけのお話。それに私、この作品好きですし。とてもいい時間を過ごさせて頂きました。次の章ごとに今度はどんな展開になるのだろうとワクワクしながら読み進められましたからね~。

さて、先生自身が模倣犯へつながる道筋、ある種自分の原点になる作品といっている本作、是非読んでみてはいかがでしょうか?
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

まとめtyaiました【長い長い殺人】

さて今回は宮部みゆき先生でございます。推理、時代からファンタジーまでなんでもこなすオールラウンダ―ですね。日本を代表する作家の一人です。ですが、前もいったけどあんま読ん...

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

みちくさぼーや

Author:みちくさぼーや
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。