七回死んだ男

久々の読書感想ですよー。咲-Saki-カテゴリじゃない記事は久しぶりだね。とりあえず咲記事へのコメントは咲記事で返しますねー。

一応ですね、読書してなかったわけではないのですよ。感想あげてないだけでそこそこにはマイペースに読み進めてたんですよぉ。

でね、今回の作品は感想書かなあかん(使命感)という状況になりましたので重い腰をあげて筆を取らさせて貰おうかなって。

というわけで今回は西澤保彦先生の代表作『七回死んだ男』の感想を書かせて頂きます。設定、話の進め方、全てが美しかった、今回も。

ちなみにうちのブログでは前に『人格転移の殺人』を扱ってます。こちらも名作ですので、是非是非読んでみてください。作品も感想も。

ではまずはあらすじを紹介しておきましょう。

親戚が一堂に会する新年会。しかしながら全く楽しくない。そこにあるのはどろどろとした人間関係。少し訳ありな家族。そして少しどころじゃない体質を持った主人公。彼は度々同じ日が何度も続くという不思議な現象に巻き込まれることがあり、それが新年会中に起きてしまう。

今回も無難に過ごそうとする主人公だが、起きるはずのない殺人事件に遭遇することに。その殺人を防ぐために奮闘するのだが各周ごとに違う犯人によって祖父が殺されてしまい・・・。

感想としては、さすがと言った感じ。人格転移を読んだときになんでこれが代表作じゃないんだろう?七回死んだ男そんな面白いのんと少し不可解に思ってたんですけど、こういうことかい。脱帽です。

設定は人格転移よりも単純ではあります。でも、単純なネタ的にはこっちの方が面白いです。むこうはなんだかんだ気付けたからね。

もちろん、SF要素満載の設定です。前回は「仮面舞踏会」でしたけど今回は「反復落とし穴」です。要はループものなのよー。

○「反復落とし穴」のルール

落とし穴にはまるタイミングは不定期で予知できない。

ハマったら同じ日を9回繰り返すことになる。

正式に事実として残るのは9回目の出来事である。そのため、前8回分に起きた出来事はどんなことでもは主人公以外は認識できない。

主人公の行動次第でその日に起きる結果は変わり得る。ただし、前と同じ行動を取れば同じことが繰り返される。・・・って感じ。

で、反復する・・・のだが、何故か一家の主である祖父殺害事件が発生する。しかも阻止しようと動いても違う誰かが祖父を殺してしまう。

主人公は自分が行動を変えてしまったために祖父は死ぬことになったのだと思い、彼を救うために一人奮闘することに。

まず、人間関係がもうね。だって、主人公とヒロインさん以外は全員殺害の動機があるんだもん。こんなん一回救ったってそのうち誰かがやらかすよ多分。それでも憎めないのが西澤作品のいいところなのかもだけど。

え?ヒロイン?居るに決まってるやん。人格転移があんな感じなラストだったんだからこの作品でも当然そういう要素はあるでしょう。

で、あのラストですよ。言われてみれば確かに伏線は置いてるんだよね。小説の形態的にもやりやすいのに全然念頭に置いてなかったよぉ。

人格転移が分かりやすかっただけに警戒が薄かったかも。ただ、普通に警戒しながら読んでも見逃してしまいそうだけどね。

正直やられた感は半端ないですよ。こういう驚きがあるから読書は止められないんです。合わない人には合わないかもだけど。

さて、解説が興味深かったので少しだけ触れます。

西澤先生はこの作品を変化球と称しておられます。SF要素を取り入れた「本格」ミステリだけど直球ではないとのこと。

うーん、確かに変化球でもあるんだけど論理構成的にはストレートな気がしなくもないんだよなあ、私的には。

有名どころの変化球ほど大仕掛けな訳ではないし、設定は突飛だけど話の持っていき方はきちんと筋を通していると思いますし。

もちろん俗にいう叙述トリックも筋は通ってると思いますけど。

ファストボール的な。それこそ少しだけ動くみたいな球に近いかも?本格派の投手とはまた違った面白さって感じですかね。

って感じで今回は締めです。久々書いてみたけどどうだっただろう。私が読書感想書く時は結構気を使うんだけど今回も、少しだけ。

ネタばれ回避の要素もあるんですけど。それ以上に折角作者さんが技巧を凝らしてるんだから短い感想文でそれをぶち壊さないように。

正直ネタばれよりも言葉の選び方ひとつでそのトリックがフェアじゃなくなる方が私的には嫌ですし。じゃあ感想書かなければって話ですが

誰かに、何かに話したくなってしまうのですっ!

だから、これからも定期的にやりますよん。ひとまず今回は、ではでは。
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