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すべてがFになる

西之園萌絵と犀川創平・・・はい、もちろん知ってました。新本格の中でもかなり有名な部類に入るコンビですからね。興味はね、なかったと言えばうそになります。ただ、本作を読むのは実は結構躊躇してたんですよ私。理由はこんな先入観によるもの。

「理系ミステリ・・・文系人間な私には合わないんじゃないか?」(実際科学とか物理とか大嫌いです。数学は言わずもがな)

「というより登場キャラが理系的な感じの人なんかあ」

そして・・・「シリーズ結構出てるからいまさら読むのもなぁ」とも思ってました。

なので、知ってたけど読んでなかったシリーズでした。ですが最近になってとある場所でこのコンビの紹介?みたいなのがあってですね、興味を惹かれたので手を出してみようかなと。

というわけで今回は森博嗣先生の処女作、S&Mシリーズの記念すべき一作目にあたる『すべてがFになる』です。

ちなみにS&Mシリーズは全10作、ただその後別のシリーズとも関係してくるので実際は20以上の作品を擁するご長寿シリーズといっても過言ではない人気シリーズです。S&Mはもちろん探偵役の二人のファーストネームの頭文字からとっているものです。傾向としては密室が多いようです。断言はできませんが・・・まだ読んでないので・・・ごめんなさい・・・

本作はもともと5連作の4作目予定だったそうですがインパクトを残すという理由から1作目に持ってこられたのだとか。そのためあとからさらに5作足して全10作となったようですね。で、見事に作戦は成功。本作は第一回メフィスト賞を受賞しました。メフィスト賞は講談社さんの新人賞みたいなものです。

一応ウィキペディアを参照しているのでここまで間違いはないと思います。

で、ここで大事な注意事項。

この作品を読む前にウィキペディアをみちゃだめです。面白みが半減します。本作に関しては相当凄いネタバレがしてあるので。

長々と前置きしましたが、いつも通り作品紹介から入りましょうか。

愛知県のある孤島。そこに建てられた窓のない建物。そこに住まうは天才プログラマー真賀田四季と彼女のもとに集った研究者たち。過去に起きた悲劇のせいで最新技術により完全管理下に置かれているその建物にひょんなことからゼミ旅行で島にキャンプに来ていた学生・西之園萌絵と助教授・犀川創平が足を踏み入れた時予期せぬ惨劇の幕があがる。こんな感じかなあ。ちょい違う気もするけど雰囲気は伝わる、よね?

本作の時代背景は1994年夏の設定です。本作ではまだPCとかネットとかが当たり前とは言えない時代に当時の最先端ともいえる技術の塊である建物の中で起きた密室殺人を取り扱っています。今読んでも近未来施設っていう印象を受けますから。トリックは正直かなり斬新な気がする。かなり専門用語が飛び交いますし。ある登場人物の台詞を借りるなら・・・

「どうやったらあんな芸当ができるのだろう。情報が不足している訳ではないよ。考えが及ばないだけだ。」

という感じ。謎解きの段階では興奮が止まりませんでした。メイントリック自体はまあ、ありえなくはないんですけどそのときの伏線回収があまりにも見事なので。そんなとこからも情報拾ってくるのかあって感じですね。感嘆。

本作の構造はいわゆるコンビ物ですね~。ただし萌絵と創平の関係は学生と助教授ですがホームズとワトソンというよりも違うタイプの探偵が二人いるイメージですね。とにかく積極的に行動して頭の回転の速さで勝負する閃き、直感型の萌絵と与えられた情報を吟味し筋道を立てて思慮深く物事を考えるタイプの創平の二人の探偵がお互いの持ち味を生かすことで真相にたどり着くという構造。

複数探偵役がいるメリットはちょっと前の記事で話しましたが、本作でもミスリードで数回、そして真相発覚でもう一度、さらに結末でもう一回と何度も驚きがある構造になってます。読者を飽きさせない工夫ですね。

そしてもちろん二人とも、というよりメインの登場人物はなかなか個性的なメンバーですしね。読む前はポケモンの理科系の男みたいな人が話を動かすっていうを想像してましたからね。まさかキャラが好きになるとは思ってなかったです、恥ずかしながら。

実際は最初の会話の段階で「これは多分面白いな」と思ってたんですけどね。伏線を大量に貼りに来てるなあというのが見えるので。ただ、その段階ではなんのこっちゃ分からないし、凡人の私は説明されてもちんぷんかんぷんだったりしたんですけどね。あ、もちろん文章が読みとけなかったわけではなく専門的な用語が分からなかったってことですよ?文学としてはとても完成されていて読みやすいですから。

緊迫感には欠ける印象ですが、純粋な頭脳戦としては素晴らしい出来ですね~。読んで損するなんてことは絶対にない作品。是非読んでみてくださいね~。

最後に・・・キーワードは「すべてがFになる」

なんて意味深ですかね?

【追記】ごめんなさい、なんか書こうとしてたことで抜けがあったので少しだけ加筆します。

まず、この作品にはもうひとつ私が興味を惹かれた、私と結構関わり深い描写があったりします。何かは伏せさせていただきますが・・・。

あとこのシリーズですが興味はあるので読んでいきたいと思っています。たださすがにすべては触れないと思います。なにせ多いんだもん。私基本シリーズ物読まないんだもん。

なので多分次は作者さんが推している3作目の『笑わない数学者』になるかと思います。その次は分かんない。立ち読んで冒頭が一番面白かったものにしようかなあ。

多分ぐだぐだ気長にやっていきます。なのでこのシリーズに関する記事はおそらくしばらく更新されないのであしからず。
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まとめtyaiました【すべてがFになる】

西之園萌絵と犀川創平・・・はい、もちろん知ってました。新本格の中でもかなり有名な部類に入るコンビですからね。興味はね、なかったと言えばうそになります。ただ、本作を読むの...

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