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殺戮にいたる病

たまにこういう驚きに出くわすから読書は止められない。

というわけで今回は『殺戮にいたる病』です。かなり有名作品なのでタイトルは知ってたんですが中身は全く知りませんでした。知らなくて本当に良かったと思える作品でしたねー。

我孫子武丸先生です。ふぇぇ・・・かんじむずかしいよぉ よめないよぉ・・・

あびこたけまる先生ですね。正直私も読めませんでした。タケマルという名前が独り歩きしてらっしゃるお方ですね~。『どんどん橋、落ちた』とかね~。そう、先生もまた新本格第1世代なのです。(だったよね?)

有名なのは「かまいたちの夜」のシナリオを書いていることな気もしますが。あと最近では、アニメの方言に苦言を呈してたりしますねー。異能力美少女麻雀漫画ですねー。

じゃ、早速作品紹介に行きましょうかー。

真実の愛を求めた男は自分の眼鏡にかなった女性を殺し、犯す。たった一度だけ許される性交。そして死体の乳房を持ち帰り愛でる。だが、時がたつにつれ薄れていく。乳房は肉塊と化す。また求める。理想を、究極の愛を。殺人鬼、被害者の関係者、殺人鬼の家族の視点で語られる繰り返される惨劇。子は母の愛を求め、猟奇的殺人鬼に変貌する。・・・こんな感じかな。

大分気を使ったのだけれど、なにか問題になるような記述はないよね?この作品ね、エピローグから始まるんだよ。しかも犯人視点があるから「古畑任三郎シリーズ」みたいな感じなんですよね。読者は結末を知ってるけど探偵役はその謎をどう解き明かすかみたいな。だから正直ネタバレすると面白くないんですよねー。

さて、感想をいっちゃおう。最近読んだ中でも上位にランクするほど面白かったです。

面白かったは語弊があるかもだけどね~。正直気持ち悪いし。っていうか生々しいですよね、描写が。だってあらすじで分かると思うけど殺してから犯すんだよこいつ。しかも肉塊を持って帰ってさらに一人で・・・。これだけでも気持ち悪いのに、不必要なほどその場の情景を思い起こさせるような記述がもうね。

しかも問題は殺人鬼だけではないんですよ・・・。

まず、家族視点。この人二人の子供をもつお母さんなんですが思考が気持ち悪い。正直自分の親がこいつだったら私はまともに育たなかったと思います。自分が異常なことに無自覚なのもまたね。実は読んでて一番嫌いになる人物かも。

次に被害者の関係者。これが元刑事とある被害者の妹とで事件を捜査する探偵役なんだけどこの二人もよく読むと正常じゃない気がするんですよね。特に妹のほうね。姉を思っての行動ではないんですよね、多分ですが。

もう主要人物全員頭おかしいとしか思えない。まともな人も数人出てくることは出てくるんですけど。記者さんとかね。気持ち悪い。もうラスト付近になってもずっと気持ち悪い。

ただラストまでいけば納得できるのかなあと。作者さんはあえてこういう人物を描いたんだなあと、そう感じますね。

うん、こんな感じですかね。いつもよりも短い?書こうと思えばいくらでも書けますがネタばれしちゃいそうなんで・・・。若干微妙な記述があるんですがそれも御愛嬌ということで。素人の感想文ですし。

あ、新本格の人とは言ったけどこの作品は新本格ではないねー。どっちかというとホラーに近い感じですし。

さてさて、私は絶賛した本作を是非手に取ってみてはいかがでしょうか?
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崩せども、崩せども

本屋に、いくじゃないですか。漫画とかと違って小説は立ち読めるじゃないですか。買いたくなるじゃないですか。積まれていくじゃないですか。読んでも読んでも、崩せども崩せども。

ってわけで今回は更新予定のある積んである作品を少しだけご紹介~。一応なんで買ったか?とかどういう風に期待しているとかをちょこっとだけ述べつつね~。では、早速いってみよ~。

1.『詩的私的ジャック』

犀川先生と萌絵ちゃん再び。S&Mシリーズの4作品目。このブログでは3作品目ですね~。なんで2作目を読まないの?なんて言われそうですが、笑わない数学者のラストみたらそりゃ続きが気になるってば、どうしても。ちなみにシリーズ3作品目はこのブログの最多タイに並ぶ予定。密室殺人ゲームとビブリアですね。ただ、こっちはもう大分シリーズ出てるからそのうち最多になるでしょうけども。

うーん、まあ外さないだろうからね、このシリーズなら。ちなみに1,3,4と来てますが次に5が来るとは限らないのでご注意を。多分飛ばし飛ばしに読んでもあんまり支障がなさそうな作品ですしね~。

2.『鉄の骨』

さて実はゼミ課題で読まなければならなかったはずの作品だったりする本作、今更ながら手を出してみようかなあと。小池徹平主演でドラマ化してたりしますね~。簡単にいうと談合の話ですかね。ゼミ教授が異常にプッシュしていた作品。なんだ?どっかからお金でももらってるのk・・・止めときましょう。

ゼミ教授のプッシュに負けて購入ですかね。ゼミ仲間も面白いといってましたし。最近ミステリばかりなので新しい風を吹かせてくれることに期待してます。

3.『オーデュボンの祈り』

伊坂幸太郎先生のデビュー作!(だったよね?)友人お薦め図書企画の本です。なぜか読まずに置いてある作品。そのうち読みます。いい加減返さないと、ね。あらすじを少しだけ読んだ感じだとファンタジーなのかな?未来が分かる人語をしゃべるカカシとか書いてあるし。カカシが動くというとハウルの動く城とか?NARUTOが思い浮かんだ君は廊下に立ってなさい。

買ってないですが、友人に面白い本2,3冊貸してくださいって言ったら持ってきた本のうち1冊。そろそろ第一陣を返して第2陣を借りたいところ。個人的に興味あるし、何より懐具合と相談するとね~。

4.『黒猫館の殺人』

館シリーズですね~。本ブログでは触れてなかったシリーズです。これに関してもあんまり不安はないですね~。まあ、面白いだろうと。ただ、この作品を扱う前におそらく『十角館の殺人』もしくは『迷路館の殺人』は記事にする予定です。十角館は館シリーズの一作目。迷路館はある理由から黒猫館を扱う前に触れておかないとやばくなる可能性があるからですね~。まだ読んでないので何とも言えませんが。もし先に黒猫を扱っても問題ないようなら十角館、ちょいと問題があるなら迷路館の記事を書くかな、多分。全く他の館が来るかもしれないけれども。

館シリーズも珍しく私がシリーズ単位で読んでいると胸を張れる作品な気がします。ただ、全部は読めてないのだけれどもね。暗黒館とかね~、長いので手を出すの躊躇してる感じですね~。

5.???

次回記事にする作品です。今読んでます~。ただ、少し内容が重いので時間がかかるかも。読むのにエネルギーが必要な感じ。うん、シリアルキラーものですね~。かなり有名な部類に入るのかな?まあ、気長に読んでいこうかなと思っております。

番外編 終身名誉積まれ本 『模倣犯』

これ読むときは来るんでしょうかね?もう3,4年積まれてるけど。いや、楽しいのは知ってるの。読みたい気持ちもあるの。ただね、長いんだよこれ。読みだす決心がつかないんだよこれ。暗黒館なんて目じゃないくらいの長編じゃないですか~。ちなみに私が持ってるのはハードカバー版。しかも上下巻で200円。そら買うよ。自販機でジュース買う感覚だよ?それで名作が手元に置けるんだよ?まあ、置いてあるだけというのが現状なんだけれども・・・。いつか読みます。積んである本が全て崩せたら、だけどね。

って感じです~。とはいえ読む順番は決めてないし飛び入りで先に読む作品が出てきたりしますのでいつ更新されるかは未定ですね~。現にビブリアとマレー鉄道は飛び入り組ですしね~。

てけとーにのんびり読書ライフを送っていく予定なのでこれからもお付き合いいただけると幸いです。

マレー鉄道の謎

今回の探偵役は~、おー2度目の登場ですねー、火村英生先生と有栖川有栖先生のコンビでございます~。パチパチパチパチ

あれれーおかしいなー、次読むのは探偵とかが出てくる話ではない予定だったんだけどなー。立ち読んで、面白そうってなって、結局積んである本より先に読んでしまったという・・・。まあ、どういう順に読んでも問題はないでしょうしあんまり気にしない方向でお願いします。

さて、再び作家アリスシリーズ、その中でも表題に国名が入る国名シリーズの6作目の作品ですね。第56回日本推理作家協会賞受賞作です。有栖川先生は自分には縁がない賞だと思っていたみたいですが、これは謙遜ですね~。

国名シリーズといえば、本家はエラリイ・クイーンですね。残念ながらこっちは読んだことがないのですが。あ、有栖川版国名シリーズも本作が始めてなんですけどね。もともと有栖川先生はエラリイ・クイーンの影響をかなり受けているお方ですから似たような作品形態になるのはある種当然な流れなのかもしれませんね~。

じゃあ、作品紹介~。

かつての知人に誘われてマレーシア観光へ来た二人。知人がゲストハウスを経営しているリゾート地、キャメロン・ハイランドで休暇を楽しむはずがひょんなことから関わりを持った現地の日本人にお茶に招待されたところ、偶然にもその敷地内のトレーラーハウスにて死体を発見してしまう。テープで目張りされたトレーラーハウス。明らかな密室状態。不可思議な死体を前に二人は捜査に乗り出す。が、連鎖するように起こる殺人。複雑な人間関係、過去の事件、事故。様々な思惑が複雑に入り組む難事件。日本へ帰る飛行機の搭乗時間までというタイムリミットが迫るなか二人は事件を解決することができるのか。こんな感じかな?

最初はですね、これ時刻表系のトリックかなあと思ってたんですよ。だって鉄道ですよ?西村京太郎ばりのアリバイトリックものだと考えちゃうじゃないですか。でもね、これは時刻表トリックでもましてや走っている列車の中で起きる事件でもなく、密室殺人がテーマです。

確かにマレー鉄道は物語上結構重要なワードなんですが、重要なのはマレー鉄道そのものではなく過去に起きた(作中だと最近ですが)事故なんですよね。だからまあ、タイトル少しおかしくない?とは感じるんですが「本家であるエラリイ・クイーンもタイトルと内容が一致してないことが多かったので私は言わずもがなですよ」みたいなことを文庫版あとがきのほうで有栖川先生がおっしゃっていることですしあんまり気にしないようにしましょう。

私の感想としてはうーん、新本格っぽくはないかなあと。もちろん本格ミステリですが。最近だと殺人方程式のときに感じたような。こう感じるのは私の新本格のイメージがやっぱりクローズドサークルだからでしょうね~。実はこれについてもあとがきで触れてらっしゃるんですけどね。

新本格っぽくないからといって面白くないかと言われれば、めちゃくちゃ面白かったんですけどね。トリックもなかなか大胆なものでしたし。思わずなるほどと呟いてしまうレベルでした。

少し残念だったのが犯人があんぽんたんだったことですかね~。トリック自体は素晴らしいんですが、実際にそれを行う意味は?って感じ。特に続けて凶行に及んだ理由とかね。あほじゃない?って。絶対もっとやりようがあっただろって。

同じく結構斬新なトリックながらそれをすることに意味があった『殺人方程式』の犯人の方がどう考えても賢いですね~。まあ、事情が違ったので仕様がないところもあるんですがそれにしても、ですね。やってみよーって感じがもうね・・・。

うーん、あと感じたことは少しだけ長い気がしなくもないような。全ての描写に意味は確かにあるんですが、意味が薄い部分がない訳ではないのでもう少しまとめれたような気がします。そもそもマレーシアでなくてもこの話は作れそうですしね~。

ただ背景描写はさすがって感じでした。行きたくなりますもん、マレーシアに。伏線を置くという観点でみると長いかもと感じるかもですが、美しい背景描写のためにと考えると必要な文章量だった気もしますね~。こういう観点からは舞台としてマレーシアを選んだことがファインプレイのようにも思えます。

結局は受け取り方次第って感じなのかも。犯人は確かにそれこそ意識の外を狙われる感じではなく、意外性という点ではあんまり評価できませんが(っていうかこの事件の容疑者と読者が疑うことのできる人物のうち誰が犯人であっても意外とは思えなかったと思いますが。だって全員犯人になりえそうでしたし。)見方を変えれば王道ミステリという印象を受けます。本作ではそういったものを意識して書いているようですしね。

だからこそ結末も綺麗にまとまっています。意外性ではなく、王道が持つ持ち味を発揮している作品ですね~。犯人の行動に対してはいくらでも突っ込めますが、提示された推理は納得せざるを得ないものでしたから。論理的な推理、だけど犯人の行動は論理的ではない、そんな感じ。

なんにせよ素晴らしい作品を世に送り出してくれた有栖川先生にはテリマ・カシとお伝えしたいですね~。

ビブリア古書堂の事件手帖3

今回は記念すべき本ブログ一番目を飾ったビブリア古書堂シリーズの3作目です~。過去記事はこちらですね~→http://mitikusaboya.blog.fc2.com/blog-entry-2.html#comment

続きものは読まない主義な私ですが、一旦読み始めてしまったらまあ止められないですねー。じゃ、早速作品紹介~。

とある古書堂に持ち込まれる作品の数々。そんな古書にまつわる、もしくは元持ち主にまつわるエピソード、ちょっとした謎を極度の人見知り、でも古書のこととなると性格が変わったかのようにはしゃぎだす古書堂の女店主がずば抜けた洞察力で明らかにしていく。その様子を眺めている主人公。ここまで使い回しだったり。

さらに今回は栞子さんのお母さんに迫る内容だったりします。他にも二人の関係が微妙に進んだり、栞子さんの交友関係が少しずつ明らかになっていったりしますねー。

うん、ここから分かるように続きものという印象が強くなってますね。1,2巻読んでないとついていけないかも。

とはいえ、文章構成の美しさは健在です。しっかりと伏線を置き、しっかりと回収してる感じ。若干驚きが弱かったりするんですが、古書知識を間に挟むことでそれを感じさせない構造になっています。

もちろん続きものの利点である、過去作に伏線を置いているという技もみせてくれてますねー。登場人物の再登場とかはこの作品の十八番だと思います。

ただ、前2作と同じで綺麗すぎるゆえに展開予想が容易っていうのも引き継いでいたんですけど。犯人当てが2つあるのですが正直人物関係だけで多分こいつと当てることができると思いますね。それほどまでに基本に忠実。本格ミステリではないので気になるということもないんですが。複雑なトリックの代わりに古書にまつわる話を混ぜているといった感じです。

犯人はすぐに見つかるけど、古書を使ってその理由付けをしていることで意外性を出そうというのがこの作品ですからね。若干ストレートすぎる気もするんですが。そこが分かりやすくて読みやすい要因なのかもしれません。

プロローグとエピローグはさすがにもう少し分かりづらく、もしくはちょっと意外な結末を持ってきても良かったような気もしますけどね~。

もちろん、綺麗ですしひとつの作品としてまとまっているのでとても面白いです。

ほいじゃ少しだけ本編に触れようかなあと思います。少し気になった描写があったので。ネタバレはしないつもりですが一応ネタバレ注意でお願いします。














さて気になったのは次の描写。

「それにあなたがお持ちになった本はいつかは~相続されることになるんじゃないですか?」

これ本当に?実はちょいと違うのですよー。なので少しだけ検討。ちなみにこういう事例。

相続をする人=被相続人=本人としましょう。本人には配偶者、子供、両親がいません。兄が一人。兄は結婚していて配偶者と息子が一人います。

配偶者と子、子がいないときは直系尊属、直系尊属がいないときは兄弟姉妹(法律用語的には「けいていしまい」と呼びます)が相続人になります。相続人が複数いるときは相続分という誰が何割もらえるのかという問題が生じるのですが今回は相続人が一人ですのでそこには触れないで置きましょう。

で、今回の事例は本人の財産であるある本を兄の息子=甥が確実に相続できるのかという問題ですね~。

パターン1 兄が先に亡くなっているパターン

兄→本人もしくは兄と本人がどっちが先に亡くなったのか分からなくなった場合です。後者の事例の時は同時死亡の推定という同時に亡くなったという認定がされます。

このパターンの時は子、兄弟姉妹が本人より先に亡くなっている場合にその子供に代襲相続を認めるという規定があるため相続人が甥ひとりになり、遺言等がなければ本人の財産はすべて甥のものになります。つまり甥は本を手に入れることができます。

だからこのパターンは問題ないのですが・・・

パターン2 本人が先に亡くなったパターン

このときの相続人はもちろん本人の兄です。で、甥が本を自然に手に入れるためには兄が亡くなりその財産が相続されないければならないことになるのですが、この場合は兄が亡くなった時の相続人はその配偶者と子供(=甥)になるので兄の財産を2等分しなければなりません。

でね、この本はかなりの価値があるようのでおそらく協議時に揉めます。兄の配偶者はこの本を売ろうとしてましたしね。だから、確実にこの本が甥にいくと断言することはできません。

という細かい矛盾をつつく自己満足。実際は気にしなくていいと思いますよー。多分もらえますから。

脱線してしまいましたが、本作もまたよく出来ているなあと感心させられる内容でした。是非手に取ってみてはいかがでしょうか。

殺人方程式―切断された死体の問題―

さて今回は綾辻先生の名作、殺人方程式シリーズの一作目にあたる切断された死体の問題についての感想を書いていきましょう。

1989年に発表された小説ですね~。平成さんと同い年。でももう平成さんも24歳。時代の流れを感じますね~。ちなみに私は平成生まれですよ?ぎりぎり、ですけどね~。うん、ほぼ同年代なんだ平成さんとも本作とも。まあ、私が読んだのは講談社文庫版なので2005年発売なのですけれども。

綾辻作品を扱うのは『どんどん橋、落ちた』に次いで2回目です。が、個人的に綾辻先生は好きですので実は紹介してないだけで過去に結構な数を読んでたりします。全部じゃないですけども。いずれこのブログでも扱う予定です。ちなみに、具体的にいうとおそらく近いうちに綾辻作品を立て続けに扱う予定があったりなかったり。次は館にしようと思ってます。やっぱり綾辻先生といえばって感じがするものね~。

じゃ、早速作品紹介から~。

あるマンションで見つかった首と左腕が切断された死体。死体の身元はとある宗教団体の、しかも先日に教祖が亡くなるという事件が起こった、新教祖に選ばれた男であった。警察の捜査では現場に残された証拠、証言の数々から殺された男の息子が容疑者として扱われる。が、ひょんなことから事件を知り、それに疑問を抱いたとある刑事の双子の兄が事件捜査に乗り出す。・・・うーん、こんな感じでしょうかね。

さて本作はやはりフーダニットではあるのですが、綾辻先生には珍しくハウダニットがメインとなっている作品です。ちょっと違う?このブログで扱った作品で似ているのは『46番目の密室』ですねー。ハウダニットを解かないとフーダニットも分からないって感じの作品。ただ殺害方法はひとつのピースであってそれが分かっただけだと犯人には辿りつけないところなんかは似てますね~。

講談社文庫版の綾辻先生の解説ではここまで読めば論理的に犯人を導き出すことは出来、なおかつ本作最大の謎である死体の切断についても論理的に説明できますと書いてあったりします。うん、出せるとは思う。ただ細部まで正解を出すなんていうのは至難の業ですけどね~。

ちなみに私は解説読まずに普通に読み進めてましたが一応少し考えながら読んでみました。うーん、自己採点だと40点くらいかなあ、私の推理。大まかな概要と探偵役が説明してくれる前半部分は分かったんですが、メインとなっているトリックの詳細、そして本作最大の問題である切断の理由と犯人に関しては全く分かりませんでしたね。ファールで2球粘って3球目の外角ストレートを見逃し三振って感じです。

さすが綾辻先生といった感じですね~。正直またやられたなあといった感じです。ただばりばりの本格推理なんですが他の作品とは一線を画す気がするのも確かです。その理由は・・・

社会派推理のような印象を受ける設定のストーリーだから

ですね。ってか正確には新本格というジャンルではない気もします。これは島田荘司先生が挙げている新本格の条件?みたいなものの中に「閉鎖空間」なんて要件があるからですね~。孤島でも雪の山荘でもないですし。いやでも一応は閉鎖された空間なのかな?密室という言葉も合わない気がするし・・・。うーん、どうなんでしょう。

物語の冒頭から愛人やら被害者に対して恨み等を持った描写やらが出てきますからねー。しかも探偵役は刑事の双子の兄ですし。当然警察の捜査を描いてる部分も多々ありますしね~。これだけ見るとなんとなく社会派推理な印象を受けます。ただ、私は本格推理としてこの作品を楽しみましたけどね~。

さて、こういう捉え方の違いは講談社文庫版の乾くるみ先生による解説でも触れられています。余談ですけどこのブログ始めて何が変わったかって言われたら解説読むのが楽しくなったことが挙げられますね~。自分の見落としていたことに気がつかせてくれたり、自分と同じ考え方をしていたり、全く違う捉え方をしていたりとなかなか楽しめたりします。ちなみに今回の乾くるみ先生の解説も名解説なので一度読んでみてください。ただ、ネタバレ含みなので本編読了後に読むのが無難ですが。

解説前半はこんな感じ。綾辻先生はデビュー作のあるキャラクターに社会派推理否定と思える発言をさせている。→実際はここまで偏った意見ではないようだが。→本作冒頭は社会派推理のノリ、おいおい大丈夫か?→大丈夫だったああああ。

まあ表現は大分私流に直しましたがこんな感じにまとめてました。で、ネタバレ含む解説後半へと続いていくのですがこっちはあとで触わることにして(っていってもネタバレする気はないですが)、次に他の人の読書レビューについて触れてみましょう。

ブログはじm・・・うん、くどいね。とにかく人の感想にも興味を持つようになったんですよね。で、今回も読み終わった後少しだけ覗いてみました。

絶賛組と微妙だったという感想の人がいますねー。二分されているといった印象を受けました。え?私?もちろん絶賛派ですよ~。さすが綾辻行人っていうのが私の感想ですから。

じゃあ、なぜこんなに感想に違いがあるのでしょうか?

私なりに考えてみたんですが、捉え方の違いではないかなあと思います。本作は最初の社会派的描写をどうとるかで見方が変わるのではというのが私の考え。私は本格推理としてこの作品を読みました。だから正直人間関係はあんまり気にしなかったんですよね。伏線の張り方と回収の仕方を楽しんだ感じ。

でもですね、これを社会派推理として読むと物足りないというのも分かります。だって薄いもん。他の社会派推理に比べたら。松本清張先生とか宮部みゆき先生とかと比べるとどうしても。

あと本格推理を期待して読み始めた人にも違和感があったはず。最初の描写の必要性が微妙ですからね~。だからこの部分をどう捉えるかによって本格推理として読んだ人達の間でも差異があったのではないかなあと思います。

私が考える社会派推理と本格推理の一番の違いは「動機」を重視するかしないかだと思います。社会派推理は人間関係の描写が肝だから動機はしっかり描かれていなければならない。一方本格推理は動機よりもどうやって、だれがという謎を楽しむものだから動機自体は実際何でもいいのかなあと。そういう意味で本作は各々に動機があることをが描かれていますが、やはり少し物足りないという印象を受けるのかもしれません。

それに、伏線の張り方も異なりますしね~。本格推理は読者にそれと気づかせないように伏線を張らないといけない。そうしないと謎解きを楽しめないから。でも社会派推理として読むと確かに伏線が薄いようにも感じますね。この分かりにくさが本格推理における作者の技量だと私は思うのだけれど。

「ほら、ちゃんと記述はしてますよ。それを拾えれば解答まで辿りつけるのに」

って感じが好きなんですよ。私はね~。

あ、あと警察の捜査なのにひどすぎない?って感想がありました。これは、なんとなく確かにとしか言えないかも。クローズドサークルなら本職の人もいないし、道具もないからそれでいいのだけれど。血液検査とかはあるだろうし、証拠品の見落としとかはないでしょうし。

でもこれ20年以上前の作品だしね~。今はドラマとかで扱われるから読者も皆知ってるけど、当時はそこまで知られていなかったから書かなかったとか?でもでも、ホームズはやってるのよね、科学捜査。

うーん、一番説得力のあるある種言い訳は科学捜査は描写のないところではしっかり行われていたけど、作中では必要ない情報だから省いた、証拠品見落としは重大な証拠というわけではないし場所的にも警察が何度も入れるところではなかったから仕方ないって感じになるのかな。

まあ、このへんに関しては読んだ人が独自に解釈すればいいのかな。

うん、長々語ったけど実際はあんまり意味ないかもね~この議論。その作品をどう捉えるかなんて人それぞれだからね~。

ではでは、ようやく作品解説の後半戦に触れましょうか~。

乾くるみ先生の解説ですが、分かりやすくてなおかつ作品の重要なところをしっかり押さえてるといった感じ。最後の部分に関しては私は全く気付いてなかったのでそんな意図も込められてたんだあと感心させられましたね~。

そう、全ての描写に意味はある。そしてその意図に気付ければ、答えは出せる。全ての行動に理由はあるし、読者が解答を知る前に解説することも可能ではあるはず。でも、無理なんですよねー。巧妙、その一言に尽きる作品ですね~。私みたいに大まかには気づけるのかもしれません。でも、細部までしっかりと解説出来るはずなんですよ、しっかりと理解出来ればね~。

ただひとつだけ挙げるなら、最後のエピローグだけはどうあがいても辿りつけない気がしますけどね~。その謎は本来候補者を絞りきれないはずだから。一応伏線はあるんですけどね。

ただ何度もいいますがさすが綾辻先生といった感じの作品。好き嫌いは分かれる気がしますが、私は大好きですし、本格好きにはたまらない作品だと思います。是非手に取ってみてはいかがでしょうか?

見えないドアと鶴の空

さて、昨日言い訳的駄文を書いてからわずか一日。なんと、読み終わりましたぁ~。ちょこちょこ読んでた・・・訳ではないんですね~。急に一休みできない内容になり、一気に読み切ったからですね~。正直前半と後半同じ小説かこれ?と感じたり感じなかったり。

ってわけで今回は友人お薦め図書企画第2弾!『見えないドアと鶴の空』でございます。

直木賞作家ですね~。白石一文先生の作品です。ちなみに直木賞をとった作品は『ほかならぬ人へ』です~。本作はそれ以前の作品にあたります。お父様も作家さんで、直木賞は6回候補に挙がっているにも関わらず一度もとれていない賞で幼いころは大嫌いな賞だったのだとか。

ここまでウィキペディア先生参照です。

では早速、作品紹介から~。

すべては男女の際どい三角関係から始まった・・・。ある事情から会社を辞め、2年間家事を担当してきた男、男にかわり家計を支えるべく働きに出ている女。そして女の親友であり、シングルマザーになった女。この3人が禍々しい三角関係を構成し、それがのちに摩訶不思議な事件へと発展していく。・・・こんな感じかなあ。

最初はね、正直ドラマ脚本みたいだなあと。小説でやる内容なのかなあと。そんなこと思いながらだらだら読み進めていたんですけどね。

絶対無理だわ、これの映像化は。中盤、後半から怒涛の展開。文章で説明してくれないと何をやってるのか多分分からないし、後半は男の心理描写が作品の根幹になっているので文字になってりゃまだ読みとれるけど映像だったら100%伝わらないと思う。何やら意味ありげな表現を多用してますしね~。

私の感想を一言で表わすと・・・

気持ち悪い。

これに尽きます。こっちはいい意味で、ですけれども。というよりこの内容でプラスの印象は持てないです、私がいかにポジティブな思想の持ち主であろうと。この気持ちの悪さがこの話の面白さですからね~。

ちなみに、「こっちは」なんて使ってる理由は、この記事中もう一回「気持ち悪い」と言わなければならないからですね。次に使うときは悪い意味で、ですけど。

一旦話を戻します。前半はね、ごく普通にありそうな昼ドラのような男女関係を描いているんですよ。別に急に何かが起こる訳でもなく、淡々と状況が説明されている感じ。徐々に夫婦間の破たんが明らかになっていくんですけどそれも切羽つまった感じとかではなく事実が羅列されているという感じ。

だから休み休み読み進めてたんですよ。ところがね、あるシーンから自体が一変します。この三角関係にはオカルト的な力が関わっているのだとか。もうちょい詳しく言うと、男が二人の出生について調べに行くあたりからは一息もつけません。怒涛のクライマックスへって感じ。本当に同じストーリーなんかなと思うほどに雰囲気が一変する。

正直ね、出てくる登場人物でまだ好感を持てるかなあという人は私は一人だけでした。あとは全員マイナスイメージ。三角関係の3人?論外ですがな。全員マイナスイメージですがな。

男視点なんですが、この男がもうね、はっきりしない、優柔不断、自分のことを棚に上げて、挙句生き死にやら人とはみたいな哲学的なことに思いを馳せ始めるんですよ。私からみればこのへんの思考はただの現実逃避にしか見えないですね~。

次に奥様。これもまた自分のことを棚に上げ、なんだろう、精神的に病んでるといった印象。ヤンデレってやつですかね?初っ端の描写からマイナスに感じるように作者さんが誘導してる感はあるのですけれどね~。

で、奥様の親友で男の不倫相手。この人もまた曲者。というか、不倫相手ですからね。そりゃあいい印象は持てないですよ~。序盤からなにやら意味深なことを言ってる人物だったりするので、まあキーマンなんだろうなあと思える人です。これも作者さんの誘導でしょうね~。彼女の方が奥様よりもまだいい印象を与えている感じ。作品の都合上多分あえてそういう書き方をしてるんでしょうね~。

とまあね、結構なことを書き連ねましたがこんなことを言えるくらいにのめり込める作品ということですよ~。普通に面白い。読んでる時は気持ちが沈むというか、暗い感じなんですが気がついたら集中してる、読み進めることに没頭してましたね~。

うん、さすが直木賞作家と言った感じです。ただ、一応言っとくと受ける印象はいいものではないですので注意が必要ですけど。内容を楽しむというよりも気がついたら楽しんでいる自分がいるといった印象を受ける作品ですね。

さて、面白いということを念押ししたうえでここからは個人的に思ったことを書き連ねていきましょうか~。面白いですと明言しとかないと、私がこの話を叩くために記事にしたと思われかねない気がするので^^;

うーん、まずね、なんかイメージどや顔で伏線回収してるのが少し気になりましたね。やけに、そういえば〇〇は「~」と言う風にいっていたなあみたいな表現が多いんですよ。そういうのは自分でやりたいのが私の性分。「あ、なるほどさっきの会話はここにつながっているのか~」という気付く楽しみを奪われた気がします。ってかいちいち説明しなくても多分読者は拾ってくれるよ、これくらいの伏線なら。

あと主人公の男の行動に一貫性がない気がします。リアリティを求めるならこういうのもありなのかもしれませんが、あくまでこれは小説ですからね。前振りとか何もなしでいきなり訳分からん行動をとられると対応に困るのですよ。一応の理由付けはしてあるんですが、それでもやっぱり違和感を感じます。・・・もしかしたらそれが狙いなのかもしれませんが。

一番気に入らないのがタイトルね。タイトルの要素が見当たらないんですよ。「見えないドアと鶴の空」はどこにあるの?で、あとから付け足したように唐突にラストシーンで触れます。いやいやいや、突飛すぎるんじゃないですか?と突っ込みを入れたくなる感じです。

一応もっかい言っときますよ。私はこの作品は面白いと思ってますからね。面白いという範疇の中で気になったことを挙げただけですから。あくまで。

さて、さらに念押しをしたところで本題に移ります。正直作品の中身は関係ないので触れるか迷ったんですが。どうしても気になったのでやっぱり書いちゃうことにします。

はっきりいって今から書くことは批判な気がします。が、あくまで私の意見、気に障るようなら私も謝罪するしかないですが、全く分かってない奴の戯言だと流していただけると一番ありがたいです。

作者さんはね、こんなことを仰っているのです。

洒落た会話や思わせぶりな設定で愛や苦しみ、やさしさやジョークを書き散らしただけの小説はもう必要ありません。自分がいったい何のために生まれ、生きているのかそれを真剣に一緒に考えてくれるのが、本当の小説だと僕は信じています。 白石一文

なるほど確かに本作でも「近くにいる人のことを実はあまり知らない」だとかそれこそ「人とは何か」とか「生きるって死ぬってなんだろう」みたいなテーマがありますね。それを否定するつもりはありませんし、ひとつの小説の形なのかなと思います。

ただね、なぜ上から目線なんでしょうか?

私がそう感じただけ?違うよね?洒落た会話や思わせぶりな設定で愛や苦しみ、やさしさやジョークを書き散らしただけの小説がなぜ、作者さんのいう本当の小説に劣るなんて言えるのでしょうか。

言いたいことはなんとなく分からなくはないです。あなたがそれを目指す分には誰も止めない。ただ、私にはこういってるように聞こえるのです。

「本当の小説さえあればいい。私の書いたもの、もしくは私が認めたものが本当の小説だ。陳腐なものはいらない。」

気持ち悪い。

全ての読者が自分と同じ思考をしてるとでも思っているのですかね。需要は、読者の数だけ存在するんですよ?本来物を書く、生みだす、創り出すことに制限なんてないのではないでしょうか?何をやってもいい自由な世界だからこそ読者に夢や希望、はたまたなんのために生きるのかというその答えをも提示できるのではないでしょうか?

まあ、私は作者さんがどういう思いでこの言葉を綴ったのかは知りません。もしかしたら深い意味はないのかもしれません。ただ、私はこう感じました。だから、少しだけ批判っぽくなってしましたね~。

以上が私の感想ですね~。うん、作品はとても面白いものに仕上がってますので是非手に取ってみてください。

一気に?じっくり?

久々の駄文な気がします~。今回は私が読書に掛ける時間について少しばかりお話を。

前にもいいましたが私は本を読むとき基本的には下読み→伏線探し→本読みみたいな感じで3回ほど繰り返して読みます。でね、伏線探しと本読みはそこまで時間かからないのですよ~。一回読んでますからね~。

ちなみにこのブログには下読み段階での感想を書いています。そうしないと本当に不定期に更新することになってしまうので。感想書いた後ゆっくりと、とはいえあまり時間をかけずもっかい楽しんでるという訳ですね~。

ほいで、今回のテーマは下読みに掛ける時間です。これはね~、2つパターンがあるのです。まず、はじめから終わりまで一気に読んでしまうパターン。そして毎日少しずつこつこつ読んでいくパターンです。

どっちがいいという訳でもないんですけどね~。一気に読んでしまうからといって、そうやって読んだ本の全てが面白いかと言われればそうでもないですし、じっくり時間を掛けて読むからといってつまらなくてのめり込めないからそうしてるわけではないのです。

じゃあ、何が違うの?・・・ずばり言っちゃうと区切れるポイントがあるかどうかですね~。

簡単にいうとストーリーが緊迫というかずっと動き続けているみたいな作品は一気に読まないとストーリーに乗れないんですよね。ちゃんと楽しみたいからこそ、一気に読まなければならない。

逆に少し息のつける間があるような作品なんかはそれに合わせて読むのを止められるのでこつこつ読んでいけばいいということになります。

ただ、息のつけるタイミングというのはあくまで私が感じることですので事件が止まって登場人物の日常パートになるとか、事件から離れた会話がされている部分があるからといって一区切り入れれるかどうかが決まる訳ではありません。あくまで私の感覚次第です。

例えば、連続して殺人が起こっていて、未だに登場人物が安全圏に逃げられていないなどのクローズドサークルものでも一息つけるものもありますし、逆に短編連作だけれど一気に読まないと気が済まないものもあります。

最近であれば『長い長い殺人』はこつこつ系でした。ただ似ていると私自身が称している『誰がための刃 レゾンデートル』は一気読みするタイプでした。またそれに似ているといっている『バトルロワイアル』はじっくりことこと読む感じでした。

同じシリーズでも異なったりしていて本ブログで扱ったS&Mシリーズも『すべてがFになる』は一気に読む感じ、『笑わない数学者』はじっくり読む感じの作品でしたね~。

まあ、ここまでで何が言いたいかというと・・・

手を付けるまでその作品が手早く読めるのか、それとも時間が掛かるのか分からないということですね~。

察しのいい方はもうお気づきかもしれませんが、現在読んでいる小説、友人お薦め図書企画第2段なんですが、かなりのろのろと読ませて頂いております。と、いうことは次の更新時間がかかるかもということですね~。

うん、長々書いたけど更新が滞った時用のいい訳でございます~。かるーく流してもらって構わないですー。

長い長い殺人

さて今回は宮部みゆき先生でございます。推理、時代からファンタジーまでなんでもこなすオールラウンダ―ですね。日本を代表する作家の一人です。ですが、前もいったけどあんま読んだことないのよねー。でもでも食わず嫌いはよくないですよね?

ってわけで今回は『長い長い殺人』でございますー。

ドラマ化してるようですねー。観ていないのですが凄く原作準拠だったらしいです。おそらく映像は無理なんじゃないと思える部分まで。

ちなみに模倣犯は観たなー、映画。こっちはラストシーン改変しすぎてひと悶着あったようですけど。ってか積んである模倣犯読めばええのにって感じですね~。長いんだもんあれ。絶対時間かかるやん。

今回毎回恒例の立ち読みをほぼしてないんですよ。友達との待ち合わせに遅れて(本屋が待ち合わせ場所)あんまり時間なくて。で、短い時間ながら1,2ページだけ読んで購入決定。ある一点がすでに面白かったからですね~。だけども明らかにちゃんとは選んでないので少し不安だったんですが、さすが宮部みゆきと言わざるを得ません。普通に面白かったです。

あ、ちなみにその友人はこんなことを言ってました。

「宮部みゆきはファイアーエンブレムを批判してたから読まないことにしてるんだよね~。」

くだらない理由の不読運動。これは教育やろなあ。

じゃあ、作品紹介~。

2つの保険金殺人。複雑に入り組んでくる人間関係。あからさまに大衆の興味を惹くその事件。一見誰が見ても真相は分かりそうなものなのに意外にも警察の捜査は難航。決定的な証拠が出てこない。多くの人間に影響を与え、いつしか事件は犯人が己を表現し愉悦を愉しむ劇場と化す。・・・こんな感じですかね。

まず目を引くのはやっぱりこの一言でしょう。

「私はあるじの財布である」

この作品ね、登場人物の財布視点で進むんだよね。2ページ目のこの一文だけで即購入。こういう奇抜というか人を惹きつける発想が宮部先生の武器なんでしょうね~。まさに完璧な掴み。少なくとも私はこの一言で持ってかれましたね~。

しかもね、これ一章ごとに視点が変わるんですよ~。いろいろな違う性格を持つ財布さんが、思い思い感じたこと、聞いたことを述べていく感じ。しかも自分の意見主張だったり、主人をどう思っているか等などまで語っちゃう。これだけで一般的な小説より面白みを感じますよ~。

一応群像劇という扱いでいいのかな?このブログで取り上げた作品で似ているのは『誰がための刃 レゾンデートル』ですかね~。あっちもどっちかっていうと社会派推理ですし。

ただそこは宮部先生ですよ。よくある事件です、保険金殺人ってテーマは。2時間サスペンスとかなら3作品に1回はこれが主題なんじゃない?ってくらい。ただ、それを読ませる作品に仕上げるからこそ、日本を代表する作家さんなのですよ~。それにテーマは保険金殺人ですけど、メインに据えられているのは「劇場」ですからね。先生の代表作『模倣犯』の原作といっても過言ではない気がします。

視点を変えることで全然関係なさそうなことへ飛んだりするんですけど、ラストに向かうにつれて一本のストーリーになっていく感じはやっぱり楽しいですね~。

ただ、少しだけ気になったことがあるんですよね~。

まず、結末がアンフェア過ぎませんか?という点。

フェアなアンフェアはアンフェアではないという考え方を持つ私ですが、これはアンフェアな気がします。叙述トリックなどよりも。

社会派の推理小説は基本的には何かを犯した人を見つけ出す、フーダニット形式になっているんですがこれは正直犯人当てとしては許されるのかな?という疑問が。

まあ私が小説に求める驚きはちゃんと提供してくれてますし、とても綺麗なプロットですのでそこまで不満か?と聞かれればそうでもないんですけどね~。社会的な問題を扱ってますしリアルに寄せているのでこれもありな気もします。

あと、一部伏線が回収されていない気が・・・?という点。

投げっぱなしになっている描写が少し残っている気がします。

ただこの作品は連作で一度に全部書いている訳ではないだろうと考えるならばこれも仕方ないのかも。別に細かいところですしね~。大本のストーリー構成がとてもいいのでいれたら蛇足になるのかもしれませんし。

まあ、あくまで私が気になったというだけのお話。それに私、この作品好きですし。とてもいい時間を過ごさせて頂きました。次の章ごとに今度はどんな展開になるのだろうとワクワクしながら読み進められましたからね~。

さて、先生自身が模倣犯へつながる道筋、ある種自分の原点になる作品といっている本作、是非読んでみてはいかがでしょうか?

週末のフール

友人お薦め図書企画第1弾!

ってわけで今回は友人が面白いといっていた作品を借りてきて読んでみるという企画をやってみようかなと思います。人が薦めるものは基本いいものなのですよ~。これなら自分の好みで偏らないしね~。

え?本音?・・・借りればお金かからないやん(キリッ

で、伊坂幸太郎な訳です。デビューからあらゆる賞を受賞し続け、出せば売れる、書けば読まれるという日本屈指の人気作家ですね~。当然人気作ばっかりな訳であらゆるメディア展開がされています。映画、ドラマ、舞台から漫画まで。そしてそのすべてが話題になっているといっても過言ではないという。商業作家の大成功例ではないでしょうか。

でもですね、前にも語りましたが私は伊坂先生は『死神の精度』しか読んだことがなかったんですよ~。これは映画化されたときに設定を知って興味をもったので手に取ったって感じです。もちろん面白かったですね~。

じゃあ、なぜ『死神の精度』を取り上げないのか?

いや、書けるとは思うんですが今手元にないので。下宿先の本棚が埋まっちゃって大量に本を処分したことがあったんですよね~。で、中古本屋に売るのはなんか嫌だったので友達、後輩にあげてもいい小説、漫画リスト配って募ったところ欲しいといってくれた子がいたのであげちゃったんですよね~。だから書けるんですけど、手元にないから曖昧な表現になってしまうので。今度再び手にすることがあれば書こうかなあと。

『死神の精度』が面白いと感じたなら、なぜ他の伊坂作品に手を付けなかったの?

だって有名なんだもん。有名作家に手を出せない私の性質は以前お話ししましたが、伊坂作品にはもう一つ障害が・・・。ネタバレが結構あるのですよ。普通に有名どころは。映画化とかもされてて友達が口コミでとかもありましたし。

一番ひどかったのは『重力ピエロ』ですね。映画観て、面白かったら小説買おうとしていた矢先、友人が真相をぺらぺらと。私基本ネタバレ平気な人なんですが、それは小説限定。映画の、映像のネタばれはしないで欲しかったぁ。小説に比べて伏線回収が分かりにくいためどうしても結末重視の見方になっちゃうもの。しかもこういう社会派推理で犯人のネタバレしちゃいかんでしょ。

まあ、そんなわけで有名作家さんだから手を伸ばしづらかったのと、結末知ってるし読まなくてもいいかあという怠惰な心が原因で敬遠してたわけですね~。

だから今回の友人の勧めはいいきっかけになってくれそうです。

では、作品紹介へいってみよ~。

「今から8年後に小惑星が落ち、人類は滅亡する」

人々は荒れ、治安は悪化、まさに世界の終末。人間の脆さを感じさせる状況となったその報告から5年。人々はある種小康状態を迎えていた。それは終末に対する諦めかもしれないし、人類の開き直りかもしれない。突如突き付けられた人類の寿命があと3年になった時、人々は自分の人生を見つめ直す。そんな群像劇。・・・こんな感じでしょうかね。

なかなか重いテーマですね~。ですが、展開はあっさりといった感じ。私が感じた限りは、だけれども。結構すんなり読めるんですよね。重い、まさに絶望がテーマになっている作品なので、読むのにエネルギーがいるかなあと思ってたんですが、本当に軽く読めました。

もちろん内容が軽いわけではありません。ところどころ登場人物は絶望を感じているし、自分の人生に向き合うなんてそんなに簡単に語れることではないですし。ただ、魅せ方が上手い。ところどころにユーモアが。そして希望が置いてあります。絶望的な状況の中でも真っすぐに生きていく、もしくは何かしらの答えを出すという前向きな描写。そして描かれているのはごく普通の生活であること。登場人物は「今」を生きている。3年後に待つ絶望が嘘みたいに思えるほど、普通に生きている。もちろん、それは表面上で彼、もしくは彼女達にも思うところはある。絶望に押しつぶされている者もいる。でも、各章の主人公たちはなにかしらの答えを持って、前に進んでいます。

そんなある種楽観的な、それでいて重い彼らの生活が悲壮感漂うものではないことがすんなり読める、いや読者に読ませるテクニックなのかなあと思います。

内容に関してはこんな感じですね~。テーマの割りにとても読みやすい、そんなストーリー展開でした。

構成もまた素晴らしいですね~。各章ごとに主人公が変わる群像劇で、しかも各章ごとにストーリーに関係性は少ないはずなんです。でも、前章のキャラクターが登場したり、前章で行われた行動が後になって伏線になっていたり。

「おお、この人は確か前の章で・・・」とか
「あの展開のあとこういう風になったんかあ」とか

章が進むにつれて読むのが楽しくなってくる構成。これが「読ませる」ってことなんでしょうね。惹きこまれました。

こういう感想は実は『死神の精度』でも得ていました。伊坂先生は本当に箱庭系の話を展開するのが上手いですね~。章ごとに互換性を持たせ、読者に「気付き」という驚きを与えるテクニックに長けている方なのかなあと思います。だから繰り返して読みたくなる。伏線が拾われたときに、戻って確認したくなる。で、気づいたら読みこんでいる。うん、そりゃあ売れるわけです。読み込むことで作品が好きになるから。伊坂ワールドに惹きこまれていくから。まさに万人受けする作品のお手本です。

こんな感じですかね~。やっぱり知っている人が多そうな作品の感想書くのは緊張しますね~。支離滅裂になっているような・・・。言いたいことが伝わっているといいんですが。

最後に、本作は魅力的なキャラクター達も魅力の一つ。で、私が特に気に入ってる人は美咲さんと美智ちゃんですね~。実は登場人物はその大体の人がフルネームが分かるように構成されているのですが、それも読者に向けられた「気づき」の要素のひとつなのでここでは触れないで置きましょう。

ではでは、重い、暗いテーマのはずなのに確かに感じる明るさ、希望。読者に読み込ませる伊坂先生流のテクニックが詰まった本作、是非読んでみてはいかがでしょうか?

・・・ちなみに友人お薦め図書企画は今後もやるかもです~。お楽しみに~。

もう誘拐なんてしない

さて今回も東川作品。だけれども、謎解きの続編ではない作品の感想を。今回活躍するのは執事とお嬢様ではなく、やくざの娘と大学生です。影の主役はお姉ちゃんだけど。

ってわけで『もう誘拐なんてしない』の感想を書いていきまーす。

これもね、ドラマ化されたんですよ。しかもこれも嵐主演で。大野君でしたね~。ヒロインは新垣結衣。実質主役のヒロインのお姉ちゃん役に貫地谷しほり。脇を固めるのが佐藤隆太、成宮寛貴、要潤、山口紗弥加等実力のある俳優陣が固めてました。どちらかといえばコメディ要素の強い配役ですが、そのとおり、基本はコメディですね。

もともと大野くんはコメディの方が力を発揮するタイプですし(いや、シリアスもそれはそれでええけど)ガッキーもどちらかといえばコメディ向きな気がします。そしてなんといっても貫地谷しほり。主役から脇役、シリアス系からお笑い要因まで何でもこなせるオールマイティカードですが、一番その才を発揮できるのはコメディなんですよね。トリックのスピンオフとか、要潤とやってた「君、犯人じゃないよね?」などなどおすすめの作品が多々ありますね~。

そしてね、ストーリー改編も上手かったんですよ。配役に上手く合わせた感じ。ガッキーの役の性格変更とかはいい改変だったといわざるをえませんね。そしてああいうコメディ特有の遊び心も満載でした。

もちろん面白いドラマの原作は大体面白いものです。あ、一部例外を除けばとしておきましょうか。本作ももちろん面白い。そして実に東川先生らしい作品でした。ってわけで作品紹介から~。

ひょんなことからたこ焼きの屋台を引き、ひょんなことからやくざに追われている少女を助け、ひょんなことからその少女と共に行動することとなった大学生。そして彼は知ることになるのです。彼女がやくざの組長さんの娘で、なおかつ多少事情があり組長とは血がつながっていない(と思われている)妹を助けるために手術費用が必要なことを。2人は考えます。

「やっぱり親に出してもらうのが一番だ。よし、身代金を要求しよう。」

一世一代の大芝居に挑もうと決意。でも肝心の方法が思いつかない2人。そこで先輩に話を持って行ったことから大事件に発展するユニークで、少しだけ危険な狂言誘拐の幕が開かれるのです。・・・こんな感じですかね。

むむむ・・・今回はあらすじ紹介が難しかった。なにせ視点が二つあるからね。狂言誘拐組とやくざ組。しかもね、主人公は表向きはこの大学生なんだけど実質ヒロインのお姉さんなのよね。

どちらのパートもやっぱり掛け合いが秀逸でしたね~。東川先生は会話でキャラを立たせるのが本当に上手いです。感覚でいえば漫才をみている感じ。小道具にハリセンなんて出てきますしね。

ほいで、ここで少し文庫版の解説の方に目を向けようかなと思います。書評家の大矢博子さんによるものです。これがまた名解説なので購入された方は読んでみると面白いかもです。

この解説では本作を脱力系ユーモア誘拐ミステリと称しています。ですが、実は様々な顔を持っているとも。本作は青春ミステリであり、旅情ミステリであり、そしてやはり本格ミステリなのだと。そして本作にはその全ての要素が必要なものだったと語られていますね~。読みやすく、そして本作の特徴を余すことなく伝えている素晴らしい解説ですね~。

ちなみに解説中に東川先生の言葉が引用されています。それはこんな言葉。

「本格ミステリとユーモアは自分の中ではひとつです。好きな笑いのタイプは前振りがあって落ちがあるものだし、本格ミステリも伏線があって、それを回収していきます」

そして本作はまさにその言葉通りの作品でした。

正直にいうと私は最初ところどころに笑いどころはあるけれど、文章としてはそんなにかなあと思ってました。『謎解きはディナーのあとで』の印象から少しだけ残念に感じたのが実際のところです。

ただ、読み進めて最後までたどり着いたとき、ああ認識が甘かったなあって、これはやられましたわぁって思わざるを得ませんでしたね。それほどまでに前振りと落ちが鮮やかに決まっています。最初のユーモアは確かに笑いどころではあるんですが、実は前振りなんですよ。伏線を隠す東川先生流のテクニックなんですよね。

そして前振りなんですが、そこに含まれた笑いの要素がキャラの魅力を引き出していることもまた特筆すべき点でしょうね。ユーモアミステリとしてしっかりしたキャラ立て、笑い要素が存在し、本格ミステリとして緻密に考えられた伏線とその回収の綺麗さも感じられます。

そしてメイントリックは解説でも触れられていますが舞台となっているこの土地でしかできないものでしょう。しっかり旅情ミステリとして背景描写を描き込んでいて、さらにそれが本格の要素も持っている。

全ての要素を高レベルで擁しているからこそ、本作の面白さは際立っているのだと。そう解説では伝えられていますし、私もそう思います。

そうそう、本作の結末なんですが後日譚みたいなのがなく、意外にすっぱり終わるので少々物足りない感じがあるかもですが私はこの終わり方は結構気に入ってます。後処理をあえて描かないのは謎解きでも使われていた手法ですしね~。どうしても気になるってひとはドラマ版の方はたしか事件後の顛末にも触れてたはず。これが今みれるのかは分かりませんが知りたいのであればドラマ版の方を参照でいいのかなと思います。

まあ、少々設定が異なっているので完全に補完できるわけではないですけれど。

緻密ながらもメインはやっぱり脱力コメディ。力を抜いて気軽に読める本作を手に取ってみてはいかがでしょうか?

謎解きはディナーのあとで

ミステリ脱却なんてことを言った気がしますが今回もミステリです。

で、でも新本格ではないし・・・(震え声)

というわけで今回は東川先生を一躍人気作家にした『謎解きはディナーのあとで』の感想を書いていきますよー。第8回本屋大賞にして2011年本格ミステリベスト10では9位、ドラマ化もされ一大ムーブメントを巻き起こした作品ですね~。売上でも他に類をみない記録を打ち立て、現在も更新中。うん、おそろしい。

でね、前回の記事でも触れましたがこれドラマ化されたんですよ~。フジの火曜9時で。確かにこの枠は名作コメディを多数輩出している優秀な枠だけれども、私は声を大にして言いたい。

「これは絶対テレ朝金曜深夜にやるべき作品だったよぉ。」

桜井君、北川景子ちゃんのコンビでテレ朝深夜にトリックとかのノリでやってシリーズ化してシーズン3くらいで満を持してゴールデン進出というのがベストだった気がする。それなら長いこと楽しめたし、トリックみたいに劇場版とかの可能性も・・・。

なんて言ってますがドラマは普通に観てましたし、ハマってたりするんですけどね。面白かったよね、やっぱり。基本原作を生かしつつ上手くドラマ用に改編出来てたと思います。原作ファンも納得の出来だったのでは?

うん、長い前置きはこのブログではもはやテンプレですね。じゃ、作品紹介いってみよ~。

おとぼけナルシスト御曹司警部と切れ者新米美人刑事。ふたりが遭遇する難解な事件の数々。その解決の裏には新米刑事のある秘密が関わっていたのです。実はこの娘、警部なんて目じゃないほどの企業グループのお嬢様。そんな彼女が事件の概要を彼女につき従う執事に話すと、彼は毒舌混じりに真相を解明してくれるのです。・・・こんな感じかな?

俗にいう安楽椅子探偵ものです。かといって形式張らずにコメディ要素をふんだんに詰め込んでいる、簡単にいえば明るい作品、それが本作ですね~。

人気の秘密は掛け合い、会話のテンポの良さでしょうね~。堅苦しくなく、キャラクターに惹かれやすい作品です。あと事件の解決ではなく、真相の究明を重視している点かなあ。もっと詳しく言うと警察組織が事件を解決するというのが結末ではなく、執事の推理で〆という形を取っているんですよね。だから動機面は不明だったり、確固たる証拠があるわけではなかったり。あくまで会話の中でお話を完結させることでキャラクターの内面に重点を置き、逮捕やら動機やらそういう重たい要素を基本的に省いていることが本作の特徴と言えるでしょう。

そう、キーワードは掛け合いです。本作は基本ひとつの事件に対していわゆるAパートとBパートが存在するという形を取っています。これがまた絶妙。基本的にどちらのパートも愚者と賢者という役割の二人の会話で話が進みます。

Aパートは愚者として御曹司警部が、賢者として新米刑事。

Bパートは愚者としてお嬢様が、賢者として執事が割り当てられています。

この対比構造がこの作品の根幹ですね。賢者がいることで愚者の滑稽さが際立ち、さらに解決編のBパートでのやり取りがAパートでの二人のやり取りのおかしさ、二人の思慮の足りなさを面白おかしく浮かび上がらせ、またここでも愚者と賢者という構造で愚者のあんぽんたんな部分を引きだしています。

しかもね、Aパートの賢者はBパートの愚者になっているという追い打ち。「賢そうなこと言ってるけど本当はアホなんやん」という見方をさせることでさらに面白さと新米刑事=お嬢様をキャラとして魅力的に描いています。

テンポのいい会話の描写、しかも緻密に対比構造を織り交ぜている。さすが、超人気作と言ったところでしょうか。

言いたいことは大体書き尽くしたかなあ。うまく言葉に出来ていない気がしますがとりあえず読めば分かります。間違いなくハマりますし、御曹司警部も新米刑事なお嬢様も毒舌執事も皆好きになります。

万人受けする超話題作。まだ読んでない人は本屋さんにゴー!

あ、そうそう私ね、一応続編も読破済みなんですけど続編はまたちょっと違ったことを書きたいな―なんて企んでるので記事は分けさせてもらいますね~。近日公開ということで。

まあ、今日大量に本を仕入れた結果、結構更新予定作品が詰まってるのでもしかしたら大分先になるかもしれませんが。

今更ながら・・・

今回はハンドルネームとブログ名の由来を書いてみようかなあと。

読書感想?えっと、もうちょい待ってください。時間と資金の問題で新しい本をまだ仕入れてないので現在手元にある本を吟味中です。候補は何作かあるんですが文章構成がまだ決まってないので。

一応今までのもある程度何を書くかを決めて書いてたんですよ~。きちんと下書きしてるわけではないのでごちゃごちゃした文章にはなってるんですけどね~。

ほいじゃまずはハンドルネームから。

一応「みちくさぼーや」と名乗っております。ただある事情から今は「みちくさ」と呼ばれることが多いですが。

もともと私がハンドルネームを使いだしたきっかけは芸能人のブログにはまっていたから。で、あるブログにコメントを書き込んでいたから、ですね。というより、もともとドラマが好きで気になった女優さんやら俳優さんやら芸人さんやらがいたらすぐ調べるようにしてたんですよね~。

ちなみに好きなジャンルはコメディですね。恋愛系よりもミステリ的なのが。特にゆるーい感じのやつが大好物ですね~。トリックとか時効警察とかのテレ朝金曜深夜のやつ中心になるのかな?TBS系列もいいですね~。フジも火曜9時台にやってたようなコメディは観てました。ただ『謎解きはディナーのあとで』は未だにテレ朝深夜でやるべきだったと主張します(笑)。・・・ついでにいっておくと、これも次回候補作なのでもしかしたら感想書くかもしれません。

脱線しましたが、もちろんネットで何かしら書き込む、行動する上で個人情報を晒すなどという真似は私にはできませんでした。正直ツイッターとかも怖いです。まあ、普通にツイッターはやってるけどもね~。ただ、おおまかに住んでるところとか書いてるのはまだ分かるんですが簡単に特定できるような情報、顔写真とか乗せてるのは正気の沙汰とは思えないです。いや、もちろん個人の自由なんですけども。

だって、少し不適切な発言したら1日立たないうちに特定されて晒されるのが現状なんですよ?怖すぎます。

なので、私は個人情報は基本伏せつつ、ハンドルネームを使っております。それぐらいの知恵はまだ若いころの私にもあったようです。

で、はじめに使っていたのが「こむぎ」とか「あずき」ですね。うん、ひらがなが好きなんですよ。選んだ単語に詳しい意味はないです。ただ語感がよかっただけですね。

ですがそんなこむぎさんにも転機が訪れます。大学に入ると基本自動的に自分のPCを持つことになるじゃないですか。それすなわちネットする機会が増える訳です。でね、大学入って私は麻雀にはまるのです。中毒者レベルでしたね。毎日打ってましたもん。平日も授業の合間、終わりに数半荘、休日は10、20は当たり前に打ってました。

ほいで、私が麻雀を始めたきっかけは友達からの誘いでした。ということは、友達は皆経験者なわけです。私一人乗り遅れている訳です。当然最初は勝てなかったです。4人で10くらいうって3,4位しかとれず平均順位3.6とか叩きだしたときがありましたね~。うーん、なんで続けているのか自分でも不思議なくらい悲惨な出来事ですが。ちなみにその時打ってた3人には未だに勝てる気がしませんね~。普通に仲間内で強い人上から3人集めた感じだったので。

でね、こむぎ少年は考える訳です。とにかく皆より経験が足りてないからそれを補うことから始めようと。そして今自分の手のうちにはネット環境があると。この条件から導きだされる答え、それがネット麻雀でした。

ふう、ようやくここまでこれた。ここからが本題です。ネット麻雀にもハンドルネームがいるのですよ。意気揚々とこむぎと入れてみた訳です。

「すでに使われているので使用できません」

まあ色々試してみたんですが、全部使えなかったんですね~。つまり新しい名前を考えるしかないということに。あ、なんか☆とか〇とか記号つけるって選択肢もあるにはあったんですが、何となく嫌だったので却下しました。

そしてその時たまたま聴いていたのが、RADWIMPSの「閉じた光」です。あなたにナニカ届けたくて~ってやつですね。これあとあと知ったんですがあんまり有名ではないみたいでした。カラオケで歌ったら知らないとか言われて・・・。

この曲には歌詞の中にこんな一節があります。「輝いたあの星も枯れ切った僕も宇宙の道草」っていうのが。で、あ、みちくさでいいじゃんってなりました。わー適当。うん、ネト麻用の名前だからね、今後ずっと使っていくことになるとはこのとき思ってなかったんだ。で、入力したら・・・

「すでに使われているので使用できません」

おいっ!いい加減にしろっ!まあ、今になって思えば当たり前かなあと。結構ハンドルネームがみちくさって人いるんですよね~。今度ツイッターで検索かけてみるといいですよ~。本当に一杯ヒットするので。

もう考えるのめんどくさい、なんか適当に付け足そう。「みちくさぼーや」でいいか。ってなり今に至る訳ですね~。「ぼうや」じゃなくて「ぼーや」なら多分同じ人はいないだろうと思って。

ちなみに今「みちくさ」と呼ばれることが多くなったのは、ずばりポケモンの影響ですね。名前5文字までしか入らないんだもん。そしたら縮めて「みちくさ」って名前にするじゃないですか~。で、ポケモン関連の場所では「みちくさ」と名乗るようになったのでいつの間にかこっちが定着したという感じですね~。

こんな感じですね~。ただ、由来になった曲をリア友が知らないという残念な事態になっていたので、今では記憶を改変してWhiteberryの「かくれんぼ」が由来ってことにしようかなあとも思ってたりします。こっちはポケモンの主題歌なのでポケモン関連で仲のいい人が多いから~って理由付けが出来ますしね~。

長々となりましたが大した理由はないのよね。ただ語感がよかった。あとひらがな表記のときのバランスの良さも好きですね。今となっては結構気に入ってます。

ブログの名前は「みちくさ」と「坊や」って単語は入れたかったけど「みちくさぼーやの~」ってタイトルはありきたりかな~なんて思った結果今の形に。「迷子の」の部分に深い意味はないですね~。語感とあとみちくさするときってどんなときかなあと考えて、散歩中?休日?暇なとき?など候補があったもののどれもタイトルに入れにくかった中、候補の中で唯一「迷子の」がしっくりきたのでって感じですね~。

なんか完全な駄文になったのう。でもたまにはこういうのもあり、ですよね?

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